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サツキとツツジはどうやって見分けるのかわからないが、旧暦の五月(皐月)頃に、一ヶ月程ツツジより遅く咲くことから名付けられたと聞いた。五月(皐月)に咲くツツジとして「サツキつつじ」と呼ばれ、「サツキ」となったらしい。
サツキ(皐月)の由来を調べると、稲作や田植えといった農業に結びついたものがほとんど。
早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、サツキになったとする説。苗代から本田へ幼苗を移植する「田植え月」の「田月」が「皐月」に変化したという説。耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月としてサツキになったとする説。「皐」という漢字には、「神に捧げる稲」という意味があり、皐月は稲作の時期であったことに由来するという説。などなど。
日本語の名前の成立過程や背景には、様々な意味や由来があって調べるのが楽しくなる。(土屋)
国道18号線旧道の碓氷峠(長野県と群馬県の県境)には、旧鉄道のトンネル26本・橋梁18橋のうちのいくつかが遺構として見られ、その一部は国指定重要文化財にもなっている。
写真のめがね橋の愛称をもつ碓氷第3橋梁は、レンガ200万個を使って作られた長さ87.7mのアーチ橋で、1893年(明治26年)開通したとの看板説明があった。
旧国鉄・信越本線の横川駅と軽井沢駅の間は、明治から昭和38年まで550mを超える標高差の急勾配の為、ドイツの山岳鉄道で使われていたアプト式歯状軌道を使って蒸気機関車や電気機関車が客車を引いて登ったという。碓氷峠の鉄路開通により、軽井沢が大正期に避暑地として有名になったことも初めて知った。
明治の職人さんたちが一つ一つレンガを積み上げて作っためがね橋、高速道路の橋梁とは対極の美しさで堂々と緑の谷間にそびえ、感動させられた。(土屋)
ひところは「てんとうむしのサンバ」という歌がどこの結婚式でも歌われたりしていた。
天道虫と言えば、益虫とされるナナホシテントウやナミテントウは、アブラムシ類やカイガラムシ類などを食べる肉食。害虫と言われるニジュウヤホシテントウやオオニジュウヤホシテントウはジャガイモやナスなどの葉を食べる草食で農家に嫌われている。虫からしてみれば、なんて勝手なと言われそうだが、恐竜の場合とは逆で肉食のほうが人間にとって都合が良いからしょうがない。
見ていると、葉っぱでも枝でも手のひらでも、天道虫は上へ上へと昇っていく習性がある。ちょこちょこしながら、ずっと脚を動かして歩き続ける。その前向きな姿勢を人とダブらせて、背中の紋様とともに愛くるしく思うのかもしれない。子どもに言い聞かせ、虫かごのふたを開けると、本当にお天道様に向かってまっすぐ飛んでいった。(土屋)
さざなみの立つ水田の隣で、実りの季節を迎えた麦が、畑一面に黄金色となってさわやかな風にさわさわと揺れている。
麦はイネ科の穀類で、小麦・大麦・ライ麦などがあり、パンやうどん・ビール・味噌・納豆などにも使われている。ちなみにコープながのの「丸麦納豆」は美味しくて大好きな一品。
夏の季語でもあり、初夏の訪れを告げる言葉に「麦秋」がある。夕日の赤い色が大気に染まると、穂波はいよいよ金色に光り輝く。そんな色調や季節感を人生・家族になぞらえたタイトルの、小津安二郎監督の名作「麦秋」は、家族の日常を細やかに描いていて好きな作品である。
麦秋・家族、言葉つながりだけだが、映画を思い出しつつ最近胸に響いた言葉を書き留めたい。「地域のセーフティーネットが揺らぎ、家族の関係性等も見えづらくなってきている時代。安心・安全は気配り。安心はやさしさのコミュニケーションが前提です」・・安心を大切にしたい。(土屋)