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二番穂と言うらしい。暖かい地方では、早く稲を刈り取ると二番穂が実ってお米が成るという。小学生のころ、四国とか九州でお米が年に2度採れることを学んだ。二期作と二番穂では意味が違うが、二番穂が実っても、今では減反政策によってお米としての流通はないのじゃないかな。飼料にするか、田んぼに漉き込むという話を聞いた。
切り株をザクッと踏む感触が懐かしかったが、刈り取られても新しい芽を出す稲の前向きというか植物の生命力のすごさを改めて感じさせられた。(土屋)
小学校などの校門の脇で見かけることも多いが、寸暇も惜しみ勉強して偉人になったということしか知らなかった。
二宮金次郎は、神奈川県小田原の没落した農家で生まれ育ったという。貧しさを糧とし、夜明け前から山で薪を拾って売り、昼間は田畑を耕し、夜はわらじを作りながら時間を割いて勉強をし、若干二十歳で二宮家を再興した。そのことから奉公先の服部家、さらには小田原藩などたくさんの自治体の財政再建を任されたとのこと。明治・大正・昭和の戦前までは、道徳教育の象徴として政治的に利用され、全国の学校に立てられた。
戦後は二宮尊徳の本来の思想であり一種の組合運動でもある「報徳」の思想から設置されたものが多いと聞く。報徳の思想は、人々の徳が徳によって報われ、経済的にも精神的にも豊かに暮らすことができるという社会づくりを説いている。
ちなみに、少年金次郎の読んでいる本は、「論語」とか「大学」といった中国の古書らしい。(土屋)
オオシラヒゲソウは、雪ノ下科の植物で参道脇の小川のそばに群生してちょうど花を咲かせていた。
その名の通り、花弁の周りにレース飾りのように白いもじゃもじゃがたくさんあって、おもしろい形の花だ。カラスウリの花にもちょっと似ている。
戸隠は、秋が駆け足で近づいてきていて、花の咲く植物もほとんど葉ばかりになり、紅葉の時期まであとわずかという気配だった。参道には栃の実の殻ばかりが散らばっていたが、中の実は人の来ない夜のうちに動物達が持っていくのだろうか。
大勢の家族連れ、団体の参拝客が思い思いの速度で参道を行き来していたが、この道は癒しの空間になっているのだろうと思う。歩く人々の穏やかな顔を見て、ブームになりつつある「巡礼の旅」の一端を垣間見た気がした。(土屋)
かぼちゃはアメリカ大陸が原産で、名前の由来はご存知の通り、江戸時代にカンボジアから渡来していることから来ているとのこと。その当時に伝わったのが「日本かぼちゃ」で、しょうゆなど日本料理に合う味だとか。40年ほど前から「西洋かぼちゃ」といわれるかぼちゃが日本でたくさん作られるようになった。唖然としたのは、露地物ばかりと思っていた日本で販売されるかぼちゃの半分が、今では輸入物とのことだ。父親からは、戦争中の食糧難の時はかぼちゃばかり食べていたという話を聞いている。栄養価も高く、煮物にしてもてんぷらにしても美味しい味だ。(土屋)