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3年前の「風林火山」、昨年の「天地人」と大河ドラマでクローズアップされた上杉謙信と武田信玄の戦いで有名なのが川中島の合戦。
中でも第4次合戦の際に、上杉謙信が霧の夜陰に乗じて鞭声粛々と千曲川を渡ったといわれる場所が「雨宮の渡し」だという。
今では千曲川も遠くを流れ、農地とバイパス道路の近くにこの碑が建っている。
少しお歳を召された方が目をつぶり、朗々と詩吟「川中島」の一節を吟ずるのを聞いたことがある。歴史が好きな方の頭の中には、音を立てずに川を渡る武将や兵の姿がイメージされているのだろう。
近くの松代には、この戦いで討ち死にした武田信玄の参謀「山本勘助」の墓もある。(土屋)
長野県では例年4月の初旬ころから満開のニュースが流れることが多いが、今年の開花はずいぶん早いと思う。
昔は、試験の発表をわざわざ学校まで見に行って「桜咲く」という電報で連絡するのをよく聞いたが、今はインターネットでの発表があるそうで隔世の感だ。
しかし、「桜」という名前のつく歌は、別れと出会いの季節を、言葉をつむいで情緒豊かに歌うものが多く、今でもヒット曲が多く生まれるのは、日本に住む者の感性が枯れていない証拠とも思う。(土屋)
写真のオウバイは中国原産でモクセイ科の落葉低木だが、バラ科の梅にも本当に「黄梅」という名前のものがあるという。オウバイは、梅と同様に周りに花が少ない3月頃から黄色の花を咲かせることから名づけられ、ゲイシュンカ(迎春花)とも言われるとのこと。
ウソか誠か、春に咲く花に黄色が多いのは、ミツバチが認識しやすいからといった説を聞いたことがあるが、子どものころ、この花のガクのところを吸うと甘い蜜の味がするので、摘んでは吸ったものだ。確かに福寿草やレンギョウ、スイセンなど早春に咲く花には黄色が多いようにも思う。
花が咲き出すのを見ると、信州の春ももうそこまで来ている気がする。(土屋)
中でも、桃の節句でよく使われている写真や映像を見ると、緋毛氈(ひもうせん)の段々に並んだ雛飾りが女性の情緒性を感じさせて雅やかだ。
お菓子にも、菱餅、雛あられ、甘酒と定番があって、とても美味しそうである。
疑問に思っていたお内裏様とお雛様の飾り方には、京雛と関東雛とか、古式と現代式があって、位置は左右どちらでも良いらしい。
長野県内では、須坂市が市を挙げて雛祭りのイベントを毎年行っており、「豪商の館・田中本家博物館」や「世界の民族人形博物館」の雛人形などは一見の価値があるとか。(土屋)