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その姿や顔つきが、確かに「ぐうたら」しているように見えるので可笑しい。お昼ごろだったせいか、生のハッチは寝そべったままで、サンドバックを蹴って遊ぶ姿は見られなかったが、大勢の子供の歓声や笑い声が聞こえ、動物園の楽しさを再認識できた。
おなかの大きなクララ(ハッチの奥さん)やクラッチ(前夫の子ども)もカンガルー舎から姿を見せるサービスをしてくれた。人間の家族のような風景が自分たちに重なって見えて人気なのだろう。
動物園の他にもちいさな水族館やちいさな遊園地があって、大人200円、中学生以下70円、未就学児無料ですべての施設に入場できる。これらは、桜の名所100選や日本の名松100選に選ばれている臥竜公園の一角に建てられている。起伏に富んだ見学コースに吹く秋風が心地よかった。(土屋)
すこし前までは鳥追い爆音機が鳴ったり、大きな目玉の風船が吊るされていたりしたが、田の中にポツンと案山子が立つ昔ながらの風景を見ると安心を感じる。見回すと、あちこちに様々な姿の案山子があって、農家の方々の工夫が微笑ましい。
この安曇の地や全国各地には「かかしあげ」という神事があって、旧暦10月10日(今年で言えば11月19日か)に行われると聞いた。田の神(案山子)に感謝を奉げるのだという。
山間の田んぼでは、もう早稲の刈り取りが始まっていた。鳥獣を近づけないように、黄金色の穂をつけた田んぼの中で昼夜頑張る案山子。もうしばらく活躍の場がある。(土屋)
子どものころ、ブラシのような穂先を握って、強く握ったり弱く握ったりすると、ウニウニと動いて握り拳から登ってくるという遊びをしたことが懐かしい。
イネ科の野草で粟(アワ)の祖先ともいわれ、少しなら食べられるとか。近代前や終戦前後の食糧難の時には、皆がこのような野草も食べたのだろうか。粟、コーリャン、ふすま、代用食といった言葉を、戦争に関わる日のニュースに触れないと思い出さなくなった。おりしも長野市では、「語り継ごう戦争体験の記憶・平和祈念展」が長野市生涯学習センターで9月21日から30日にかけて開催される。
地球温暖化とか、広がる食品汚染とか、代替燃料のための作種転換、食料自給率の低下などなど、これだけ食に関わる報道が重なると、複合した危機がダムを一気に崩壊させるように飽食のツケが来て、猫じゃらしを口にする日が来たりして、と思った。(土屋)
この遺跡の発掘は東北地方に縄文時代から高度な技術力を持つ大規模集落があったことを証明し、日本中に衝撃を与えた。
学習館に展示されている土器や石器、ヒスイの玉や板状土偶の豊かな表情を見ながら、みちのくの豊かな自然の中に生きた縄文人の生活に思いをはせた。(両澤)