7月4日(火)に長野県生協連主催の上期研修会「日本生協連2030ビジョン第2期中期方針及び協同組合のアイデンティティに関する学習会」を開催し、4生協及び事務局含め37名の参加がありました。講師には日本生協連の二村睦子常務理事をお迎えして、『「地域との未来共創」をめざす生協のとりくみ』と題してご講演をいただきました。
県生協連の太田会長の主催者挨拶の後、JCA(日本協同組合連携機構)作成の「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」について考える動画(16分)を視聴し、二村常務の講演に入りました。
講演では地域づくりの現在地として、1995年に協同組合原則に「7.コミュニティへの関与」が追加され、協同組合は地域を離れられないし、地域の社会や経済を回す存在であるということ。地域活動の様々な実践の中で、明らかになってきたこととして、「行政や地域の諸団体と連携することで、生協の強みを生かして地域の問題の解決につながる」、「連携することで、生協自身が、生協の強みと弱みに気づくことができる」、「連携を通じて、地域の課題やニーズに気づくことができ、新しい事業や活動の種が生まれる」と。
今、民間企業がSDGsの取り組みを含め「生協」っぽくなってきている。こうした企業の動きと私たちを分けるものは何か?「協同組合原則」⇒「私たちはこの原則を生かした生協になっているでしょうか?運営において、事業や活動の実践において、と呼びかけられました。これからの社会やくらしの変化で特に着目しているものとしては、人口減少・世帯数減少・超高齢化に伴う市場縮小と競争の熾烈化。もう一つは、地球環境や社会の持続可能性に迫る危機がコロナ禍やウクライナ情勢により加速化していること。
生協の年代別の世帯加入率では20代~40代で減少している。晩婚化・晩産化・未婚率上昇の影響と考えられる。コロナ禍を経て、生協の食品小売シェアは実は0.3ポイント減少している。第2期中期方針の基調としては、「足場づくり」を強め、次の第3期に向けての「飛躍への一歩」を踏み出すこと。この3年間に上記の環境変化の中で、これらの危機に根本的に対応する変革を起こせなければ、生協の価値を未来につないでいくことは困難になります。ビジョン実現に向けた変革のラストチャンスと話されました。
この変革に関連する事例として全国各地での取り組みをご紹介いただきました。また生協の持つリソースを地域に役立て、行政との協定や災害時の協定は全国に広がっています。福岡県のフードバンク協議会、茨城県の協同組合ネットいばらきのとりくみ、ならコープの「かわかみらいふ」との提携、おかやまコープの道の駅での商品の販売、鳥取県生協の団地自治会が運営する店舗への商品供給、コープぎふの市・公共バスと協働で「貨客混載事業」、コープさっぽろのスクールランチ事業、パルシステムの予備青果のフードバンク等への提供、コープこうべのあまがさき住環境支援事業「REHUL」、大阪いずみ市民生協のまちのリビング「すきいま」、ララコープの「ララ元気ねっと」、いばらきコープの「学校教育に役立つ学習プログラム、コープこうべのちいきつながるミーティングなどご紹介いただきました。
参加者からは「実際の数値で生協の現状を知ることができ、課題が見えてきました。創造性とイノベーションんを発揮することが求められているということで、他生協のとりくみ事例なども参考に「これから私たちにできること」をしっかりと考えていこうと思います。いろいろとヒントになる貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました」など前向きな多くの感想が寄せられました。
(写真:上は学習会の様子、下は講師の二村睦子常務理事)
★学習会冒頭に視聴した「協同組合のアイデンティティに関するICA声明」について考える動画(16分)は 右記URLからご視聴いただけます。⇒ https://www.youtube.com/watch?v=RIIm7cOXUto
6月30日(金)長野県虹の会は、ホテルメトロポリタン長野2階「梓の間」(長野市)において、第35回定期総会を開催しました。
同会は、長野県にゆかりのあるCO・OP商品の製造流通に関わるお取引先様24社と県生協連やコープながの、信州大学生協、セイコーエプソン生協の28会員で構成されています。今回の定期総会には18会員24名が参加しました。
定期総会は、大谷昌史会長(信越明星㈱代表取締役社長)の挨拶に続き、県生協連の太田栄一会長理事が挨拶を行いました。議長には、大谷代表世話人が選任され議事を進行しました。議事では、関佳之事務局長(県生協連専務理事)が第1号議案「2021年度及び2022年度活動報告」、第2号議案「2023年度活動計画」、第3号議案「役員の任期延長の件」について説明提案を行いました。その後行われた採決では、全議案が可決承認されました。活動報告の中では、昨年の協同組合フェスティバルへの会員企業の参加・協力についても報告されました。
その後、日本生活協同組合連合会の執行役員・第二商品本部長の藤本友子様の講演会が行われました。講演では「全国の生協の状況と日本生協連のCO・OP商品政策」と題してお話をいただきました。
また、事務局から、10月1日(土)に長野市表参道セントラルスクゥエアで開催される「長野県協同組合フェスティバル2023」への協力のお願いや「信州まるごと健康チャレンジ2023」の紹介、フードバンク信州への食品提供などの話がありました。すべての議事を終了し、内田信一副会長(長野県農協直販㈱代表取締役社長)より閉会の挨拶がありました。定期総会終了後は、会員相互の交流を深めることを目的に交流懇親会を行いました。
2022年6月20日(火)13時30分からWEB会議システムにより第1回理事会が開催され、会長・副会長を含め理事10名、監事2名が本理事会に出席しました。
なお、議事に先立ち理事会参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができることを相互に確認しました。以下の議題が承認、確認されました。
13時30分、関佳之専務理事が開会を宣言し、太田栄一会長理事が挨拶を行い、理事会規則第7条により議長に山本佳道副会長理事が選任さました。冒頭、先日の総会で選任された田島理事と井出監事よりご挨拶を頂いた後に議事に入りました。14時20分にすべての議事を終了し閉会しました。
≪議決事項≫
1.副会長の互選に関する件
関専務理事より副会長の互選に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
2.2023年度の理事の代行順に関する件
関専務理事より2023年度の理事の代行順に関する件ついて提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
3.2023年度渉外・連携等に関する役割分担の件
関専務理事より2023年度渉外・連携等に関する役割分担の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
4.2023年度役員報酬委員選任の件
中谷事務局長より2023年度役員報酬委員選任の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
5.2023年度役員推薦委員選任の件
中谷事務局長より2023年度役員推薦委員選任の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
6.2023年度7月以降の役員報酬に関する件
太田会長より7月以降の役員報酬に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
≪協議事項≫
関専務より口頭で、当初予定の沖縄県視察の日程調整不調のため、断念することの報告がありました。中谷事務局長より代替案として、被災地視察及び該当県連との交流を内容とする理事会県外視察の企画の提案があり、協議を行いました。協議の結果、代替案の内容で企画を準備することとしました。
≪報告事項≫
以下の事項を事務局が報告し、了承しました。
1.機関会議等報告
(1)第1回常任理事会
(2)5月度決算概況
2.その他報告
(1)今後の各研修・懇談会等の企画について
(2)各種研修・懇談会のまとめ
(3)災害対策協議会
(4)会員活動担当者交流会
(5)協同組合連絡会幹事会
(6)消団連幹事会
(7)2023長野県平和行進
(8)県連ニュース
3.情報提供
(1)フードバンク信州:フードドライブニュース
(2)災害復興支援&防災減災ニュース
(3)生協とワーカーズ連携ニュース
(4)【当日資料】令和5年度の消費生活協同組合指導検査について(通知)の報告がありました。
以上をもってすべての議事を終了し、議長が14時20分に閉会を宣言しました。
2023年6月13日(月)9時00分よりオンラインにて会員活動担当者交流会を開催し、コープながの、生活クラブ、信州大学生協、住宅生協、パルシステム山梨、事務局より7名が出席しました。冒頭、事務局が開会挨拶を行い、その後、交流会の議事を進行しました。
なお、議事に先立ち実行委員参加者全員が一同に会するのと同等に十分な意見交換ができることを相互に確認し、議事に入りました。
◆会議内容・議題
1.前回の議事録の報告をしました。
2.2023年度の研修会などの開催計画について
・7/4の上期研修会の案内を行った。企画内容として日生協2030ビジョンの第2期中期方針と協同組合のアイデンティティに関する声明の学習会であり、参加を呼び掛けました。
・7/11の監事・理事研修会の企画説明と内容を紹介した。監事監査の基本と監査のポイントについての学習であり、理事も参加対象として、後半には参加者の交流タイムもあり、参加を呼び掛けました。
・7/18の信州まるごと健康チャレンジのキックオフ学習会について、現在の企画準備状況を報告共有しました。
・7/27のファシリテーション講座(応用編)の内容を説明共有し、参加の呼びかけをしました。
・7/13の職員交流集会の案内を行い、参加を呼び掛けました。
・2023年度の学習会・研修会・懇談会企画について年間スケジュールについて報告しました。
・【協同組合のアイデンティティについてのワークショップ】企画について8月22日(火)JCAの前田健喜部長を講師にお迎えして、JAビル12A会議室にて13時~16時に開催することを報告共有しました。
・【地域共生社会づくり研修交流会】企画について9月22日(金)上野谷佳代子氏をお迎えして、長野県総合教育センター(塩尻市)を会場に開催する。企画検討会議が始まったことを報告共有しました。
3.会員交流~主な内容
〇生活クラブ生協長野:生協内でワーカーズコレクティブの立ち上げを進めており、現在組合員及び職員向けに学習会を行っています。地域課題に取り組む自主事業系の取り組みも始まっている。また生協事業の受託事業として、上田地区の配送ワーカーズが2023年2月よりスタートしています。
〇コープながの:平和学習(7/21マツシロ・9/12満蒙開拓)をオンライン企画で予定。食の安全学習会も開催予定。総代会に向けて、バス企画や試食も復活して準備しています。
〇住宅生協:長野地区では労働金庫の協力も得て、7/29~30に長野市エムウェーブにて住宅フェアを開催予定です。
〇大学生協:5月に総代会済み。県立大は関根さん、松本大は杉山さん、看護大は橋本さんの担当となります。信州大学は田島専務、長野大学は小谷専務、清泉女学院は小谷専務が理事を務めていて、森山店長が職員として勤務しています。
〇労働金庫:8月にコープながのとイデコの昼休み学習会を実施。2025年に共学になる予定の清泉女学院生協と何か一緒にできないか検討中です。
〇パルシステム山梨:6/15に総代会。今年度はお米の自給率をテーマにしています。居場所づくりの活動では子ども食堂や貧困支援に取り組んでいる。今後地域の居場所づくり活動を広げたいです。
4.その他、次回会議日程、7月13日(木)9:00~、ズームによるオンライン会議を確認しました。
2023年6月8日(木)16時00分より、オンライン会議システムにて、長野県協同組合連絡会第2回幹事会が6団体8名の参加で開催されました。JCAより片岡氏にも参加いただきました。定刻になり、中谷隆秀事務局の開会宣言の後、関幹事長が挨拶を行い、その後議長を務め議事を進行した。
関幹事長より通常総会が滞りなく終了した旨、報告がありました。小山城也事務局長より総会終了及び総会での負担金確定の報告と6月末までの送金について連絡がありました。総会後の懇親会費用について後日各構成団体に請求書をお送りする旨報告がありました。
〇JCAの片岡昇氏より、2023年度全国に呼び掛けているワークショップの位置づけ、ICA(国際協同組合同盟)からの提起を受けての意味と内容について、丁寧に説明をいただきました。
・約30年サイクルで時代の変化を踏まえた協同組合のアイデンティティの論議・見直しが行われてきた。
・国際的な論議への参加の意義、
・現在の協同組合の現状の確認と原点を見直し学ぶ機会。
・これから20年、30年先の協同組合を考えるきっかけ。
・他の協同組合の考え方をワークショップで共有することが、自組織の組織発展の刺激になる事も期待。
・50名~110名の参加規模でのワークショップを想定している。(1構成団体から5名~10名の参加規模)
〇事務局より上記提起を受けて、8月22日のワークショップ企画の実施に向けて提案があり、全員で確認しました。
事務局で協議を行い、日程調整後後日案内することとしました。
以上