12月21日(木)10時30分より長野県生協連主催(長野県消団連とコープながの共催)のジェンダーの現状と課題を考える学習会を開催し220名にご参加いただきました。講師には社会学者・東京大学名誉教授・認定NPO法人うぇめんウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長の上野千鶴子氏を講師にお迎えし、「日本社会とジェンダー~ジェンダー平等を阻むものは何か?」のテーマでご講演をいただきました。
冒頭、司会の関専務より開会あいさつがあり、太田栄一会長理事の主催者挨拶の後に、上野千鶴子氏の講演とその後質疑応答が行われました。
講演の冒頭に、生協のジェンダー平等については課題があると感じていますが、一方組合員中心の組織としての強みもあり、期待をしていますと話されました。本日は社会全体の視点での問題点やその原因についてお話いただきました。男性と女性の生涯賃金の差額は2億円が現実。第1子出産離職率も下がり、女性育休取得率も80%だが、非正規女性には育休制度が実質ない状況で出産離職がまだまだ多い。女性の就業率は世界でもトップクラスだが、その多くが非正規労働者です。女性の就業率の上昇の背景は、男性の給料だけでは食べていけない現状があり、支える女性の非正規労働者給料は正規の50%~60%であることが問題。
時代背景として90年代就職氷河期から非正規労働者がグッと増えたが、その後の時代もずっと非正規労働者が増え続けている。新卒時から非正規で働く人が多くいる。この構造が問題。
20代男性の65%、女性の51%には配偶者も恋人もいないのが現状で、誰とも付き合ったこともないし、結婚願望もない。結婚はコストと捉え、家族を作るコストが負担になっている現状。また、30代の夫婦、3組に1組は離婚する時代。離婚の原因は30%がDV。今の女性は我慢しなくなったということです。離婚は全く珍しくない時代になったのです。女性がどうして、こういうひどい状況下におかれているのか?その理由として、昭和型の税制、社会補用制度が時代遅れだからだ、とR4年男女共同参画白書は指摘している。女性の人生モデルの三極化、①男性並みの総合職、②女性非正規職、③育児介護要員家庭の主婦となっている。
上記のシステムやルールで誰が得をするのか?それは男性社会。日本大企業の大部分が差別型企業である。終身雇用・年功序列給与体系・企業内組合の典型が日本型雇用となっている。生協組織も自治体組織も同様です。逆に、平等型企業は中小企業に多い。特徴としては、「女性を積極的に登用し」「男女にかかわりなく人材育成し」「女性にも創造性の高い仕事を与え」「セクハラ対応を周知し」「女性正社員比率が高く」「女性管理職比率が高く」「35歳賃金格差が小さい企業」ほど、売上高経常利益率が高い。
どんな社会を次の世代に手渡したいのか!被害者にも加害者にもならないために、女性が被害者でいつづけることが、次の誰かにとっての加害者を生み出すことになる。今の時代の我慢しない娘たち、自然な平等感覚を身に付けた娘たちを育ててきたことは母親世代の最大の功績と言えます。
講演の質疑応答では、残業問題や長時間労働問題、飲み会の弊害、根回し会議の弊害、娘の子育て支援に手を出す祖父母は要注意、定年も弊害、生協の現状には残念、しかし期待は大きいなど、多くの質問に端的に鋭くご回答をいただきました。充実した内容の濃い学習会となりました。
2023年12月14日(木)14時00分よりオンライン会議システムにて第4回介護福祉部会が開催され、長野医療生協、コープながの、東信医療生協、高齢者生協、事務局より6名が参加しました。部会に先立ち豊田部会長より開会あいさつがあり、その後議事の進行を行いました。
※議事に先立ち部会参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができるかを相互に確認しました。
◆会議内容
事務局が報告を行い、内容を確認しました。
(1)VR認知症カフェ(体験研修会)の実施報告の交流
①高齢者生協 9回実施し、149名参加。職員は研修での体験を利用者さんとの対応の中で生かしていきたい。
組合員や地域包括、住民の方からは、とても反響が大きかった。参加者の満足度も高く、今後の開催希望もあ
りました。
②コープながの 8回実施し、33名参加。昨年実施できなかったプログラム(レビー小体型認知症、見当識障害
の体験)を実施。普段の利用者さんとの会話にも結び付けて、今後の仕事に活かせるとの感想もありました。
③東信医療 5回実施し、22名参加。レビー小体型認知症の体験はまるでホラー映画のような状況だ。当事者(女
性)のインタビューが大きな共感を得ました。実際には、大きな音や話し声で消えるなど実感が伝わりました。
④長野医療 17回実施し、62名参加。機会の操作や装着やVRの操作に手間取りました(高齢の組合員など)。運営委員(組合員)や医師も対象にしました。特に組合員からの評価は高くて、もっと早くこういう研修を知っていれば、介護での対応に役立ったとの声アリ。次年度の組合員活動や2年目看護師研修なども今後検討したい。
(2)行政との懇談機会について
懇談の内容や必要性について全体で協議を行いました。
来年度の介護報酬改定の準備が年度末に向けて大詰めになる。
長野県との懇談をするなら在宅介護やヘルパーを今後どう考えるか、意見を聞きたい。
今後、在宅介護に必要なヘルパーステーションを維持できるのかどうか?
(現状の共有、現状認識や意見交換を中心に懇談をしたい)
現在のヘルパーは60代後半から70代が中心。10年後の人材がいない。サ責が車の運転やスタッフの穴埋め。
事業として運営できない。淘汰される事業所が増える。在宅介護が成り立たない可能性が大きいとの危機感。
(3)福井県民生協への事前視察について
事務局より、次年度の県外視察の候補地として福井県民生協を考えており、事前の情報収集に2/8-9に行く。
現在、豊田部会長と事務局の中谷の2名。もう一名参加枠あり、希望者は事務局まで連絡することとしました。
福井県民生協は社会福祉法人や福祉の子会社もあり、幅広い活動をしているとの発言もありました。
3.会員交流
各会員生協より報告を受け、質疑応答及び意見交換を行いました。
4.その他、次回会議の確認
・次回の部会日程を2024年2月15日(木)14時~15時半(予定)
2023年12月6日(木)10時30分より、JA長野県ビルB1会議室及びオンライン会議システムにて、長野県協同組合連絡会第3回幹事会が10団体14名の参加で開催されました。JCAより片岡氏にも参加いただきました。定刻になり、中谷隆秀事務局の開会宣言の後、関幹事長が挨拶を行い、その後議長を務め議事を進行した。
事務局の中谷より職員交流集会の開催概要について説明を行い、協議を行った。協議の結果、提案の通り全体のテーマを【大規模災害時の被災者支援】とし、講演とワークショップで構成をして開催することとしました。
開催日は2024年㋁6日(火)、案内発信は近日中に行い、各構成団体からは4~5名を目安に参加集約を行うこととしました。
①6月:第2回幹事会報告(6/8)
②7月:健康チャレンジキックオフ学習会報告
③8月:これからの協同組合を考える学習会(協同組合アイデンティティ)
④9月:信州ふっころプラン推進交流会報告
⑤フェスティバルのまとめ報告
⑥健康チャレンジ2023報告(3/11の結果報告学習会含む)
⑦2024年1月:災害時の連携を考える長野フォーラム案内
⑧次回幹事会日程
2024年1月29日(月)10時30分~ ハイブリッド形式で予定。
※半年ぶりの開催であり、各出席者からご発言をいただきました。
〇森連:国産材利用拡大の一環で、今年度JAグリーンながのに木製テントを寄贈。JAグリーンながののフェスタに参加し、協同組合連携を実感しました。
〇労働金庫:10月のフェスティバルは大変好評だった。職員交流集会も参加協力します。
〇ワーカーズコープながの:労協法施行により全国では64法人が設立、長野県内では3法人が設立しました。信州協同労働推進ネットワークでは長野県と共同で公開セミナーを来年㋁頃までに開催予定。2025年が2回目の国際協同組合年となります。
〇ワーカーズコープ信州:森連さんへ、信州新町の授産施設でシイタケ栽培を計画中です。シイタケ栽培の原木購入について相談しました。中村哲氏の映画会を企画、㋁10日上田市にて開催予定です。緊急時の子ども支援ネットワーク設立(長野市)に参加協力しています。
〇こくみん共済coop長野推進本部:小学校に横断旗や縄跳びの寄付をし、未使用タオル1000本を中野市社協に寄贈しました。今年厚生労働大臣表彰を受けることとなりました。12/18に山王ビルへ事務所移転します。
〇JA中央会(グループ代表で):各単協の農業祭が復活してきました。子ども食堂やフードバンクへの食品寄贈をしました。
〇県生協連:各種学習会や研修会を開催し、関係団体と連携協働の場づくりを広げています。12/21に上野千鶴子氏のジェンダー問題の講演会を開催予定です。
〇JCA:2025年は2回目の国際協同組合年、2023年全国で協議してきた協同組合のアイデンティティについて論点メモを作りました。3月末にはICAへ意見提出予定。12/1に「地域づくり」書籍発刊(\2200)します。
以上
2023年12月5日(木)13時30分から県生協連事務所及びWeb会議システムにより、第4回理事会が開催され、会長・副会長を含め理事8名、監事2名が本理事会に出席しました。以下の議題が承認、確認されました。
13時30分、関佳之専務理事が開会を宣言し、太田栄一会長理事が挨拶を行い、理事会規則第7条により議長に山本佳道副会長理事が選任さました。14時30分にすべての議事を終了し閉会しました。
≪議決事項≫
1.第73回通常総会の開催に関する件
中谷事務局長より第73回通常総会の開催に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
2.第73回通常総会の代議員選出に関する件
中谷事務局長より第73回通常総会の代議員選出に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
3.第73回通常総会で選任する役員の選任区分ごとの定数決定の件
中谷事務局長より第73回通常総会で選任する役員の選任区分ごとの定数決定の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
4.役員改選に伴う会員区分理事枠の被推薦希望の申出受付の公告に関する件
中谷事務局長より役員改選に伴う会員区分理事枠の被推薦希望の申出受付の公告に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
5.会員生協の会費免除に関する件
関専務理事より東信医療生協の会費免除に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
6.2023年度県生協連会費返納の件
関専務理事より2023年度県生協連会費返納の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
7.役員の期中退任に関する件
関専務理事より浅田道憲理事の期中退任に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
8.役員の期中退任に伴うオブザーバー参加に関する件
関専務理事より浅田道憲理事の期中退任に伴うオブザーバー参加に関する件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
9.信州の食を育む県民大会の後援の件
関専務理事より信州の食を育む県民大会の後援の件について提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
≪協議事項≫
中谷事務局長より賀詞交歓会の当日運営当日運営について説明しました。開催案内の終了時間に誤りがあり、出席者には訂正のご案内ハガキを郵送することを確認しました。
中谷事務局長より、下期役職員研修会開催計画について提案があり、協議を行いました。講師には日生協の岡田氏に加えて、蔦氏にも依頼するとの説明があり、講師の追加を確認しました。
≪報告事項≫
以下の事項を事務局が報告し、了承しました。
1.機関会議等報告
(1)第3回理事会
(2)第6回常任理事会
(3)11月度決算概況
(4)上期の会員生協経営概況
(5)2024年度県生協連会員会費額算定結果
2.その他報告
(1)県労福協県政要請結果
(2)第3回学生総合共済PJ
(3)健康チャレンジ実行委員会
(4)協同組合フェスティバル実行委員会
(5)福井県民生協の事前視察に関する件
(6)ガザ地区での軍事衝突に関する声明(日生協)
(7)生協連ニュース
(8)消団連幹事会・消費者大会
(9)北海道視察派遣(県災害時支援ネットワーク)に関する件
3.情報提供
(1)国際協同組合年の設定に関する件
(2)組活ニュース(日生協)
(3)介護報酬改定に関する生協の見解(日生協)
以上をもってすべての議事を終了し、議長が14時30分に閉会を宣言しました。
2023年11月28日(火)9時00分よりオンラインにて会員活動担当者交流会を開催し、コープながの、信州大学生協、労働金庫、パルシステム山梨、事務局より5名が出席しました。冒頭、事務局が開会挨拶を行い、その後、交流会の議事を進行しました。なお、議事に先立ち実行委員参加者全員が一同に会するのと同等に十分な意見交換ができることを相互に確認し、議事に入りました。
◆会議内容・議題
1.前回の議事録の報告をしました。
2.2023年度の研修会などの開催計画について、以下の企画について報告しました。
・11月24日(金)長野県消団連:長野県消費者大会(オンライン企画)11月24日(金)
・12月21日(木)10時30分~12時00分 上野千鶴子氏の講演会「ジェンダー問題を考える」
・1月19日(金)13時00分~16時00分 県生協連 下期研修会 ※今後発信
・1月25日(木)13時00分~15時00分 食品安全セミナー コープながの主催 県生協連共催
・1月26日(金)~27日(土)第6回災害時の連携を考える長野フォーラム ※以下、今後発信
・2月6日(火)長野県協同組合連絡会 職員交流集会
・2月20日(火)16時~17時 大学生協と地域生協の共同企画、新社会人のためのお金のセミナー
・2月下旬~3月上旬 信州まるごと健康チャレンジ 健康づくりと結果報告の学習会
テーマ:日常活動や農作業と健康づくり/2023年度健康チャレンジの結果報告
・この間の企画報告
地域生協と大学生協との交流会、信州ふっころプラン推進交流会、協同組合フェスティバル、県総合防災訓練、県連県外視察について報告を行いました。
3.会員交流~主な内容
〇パルシステム山梨:12/10平和を願って音楽コンサート、12/15Vco3級検定受験。
〇長野県看護大生協:生協強化月間の取り組み紹介。冬に向けて免疫力を高めよう!と店舗のPOPの紹介がありました。
〇コープながの:11月は秋のブロック別総代会を実施。お味噌汁の具選手権、信州みそのオンライン工場見学会を開催しました。
〇労働金庫:信大生協さんと協同で卒業生向けの案内チラシを作成中です。また、その後は新入生向けの案内作成の予定です。また、1/17にはコープながのさんと一緒に組合員向け新NISAの学習会を開催予定です。
●質疑応答:パルシステム山梨長野より、大学生協への質問で、余剰食材の提供を山梨県内で行っています。今後長野県内の大学生協食堂とも連携できないか考えています。⇒大学生協食堂では連携可能との返事がありました。
●質疑応答:大学生協より、学生も参加可能なオンライン企画を紹介しました。災害時の連携長野フォーラムも一部オンラインとの記載があるが、どの部分がオンラインなのか?⇒確認して、案内チラシではわかるようにして配布することとしました。
4.その他、次回会議日程、1月18日(木)9:00~、ズームによるオンライン会議を確認した。以降の日程を2024年の3/13と確認しました。