12月6日(木)県消団連主催の「第42回長野県消費者大会」がホテルメトロポリタン長野(長野市)にて開催され、「震災の1年を経過して、くらしの今を考える」をテーマに、県下各地より130人が参加しました。
冒頭、徳武淳副会長より開会の挨拶、鵜飼照喜会長より主催者挨拶の後、ご来賓としてご出席いただいた長野県企画部長代理の消費生活室 樋口隆教課長補佐兼企画指導係長よりご挨拶をいただきました。
午前の部では、まず、基調報告として、県消団連の小松由人事務局長が「私たち消費者を取り巻く状況と県消団連の取り組み」について報告を行い、続いて、消費者庁長官の阿南久氏より「消費者問題の現状と消費者庁の役割」と題し、特別講演が行われ、消費者庁が今やっていること、地方消費者行政の強化、消費者市民社会における消費者と行政の役割、消費者安心アクションプランの消費者庁の取り組みなどについて、わかりやすくお話しいただきました。
また、午後の部では朝日新聞論説委員の脇阪紀行氏より「市民の立場で原発・エネルギー問題を考える-欧州の経験から」と題し、記念講演が行われ、国々の原発の数や原発政策の違いとその要因、欧州(スウェーデン・フィンランド・ドイツ)における脱原発の歩みや教訓、脱原発市民運動、欧州の自然エネルギー構想や取り組みについて、わかりやすくお話しいただきました。また、脇阪氏の著書(欧州のエネルギーシフト『岩波新書』)について紹介されました。
講演後には、会場からの質問に対し脇阪氏から回答をいただき、フィンランドでの核の最終処分政策や国会承認となった5箇所の最終処分場の周辺住民の声、スウェーデンの原発政策、ドイツと日本の電気の買い取り価格の違いについて説明をいただきました。
最後に、重千富副会長が閉会の挨拶を行いました。
上左:樋口課長補佐、上右:小松事務局長、下左:阿南消費者庁長官、下右:脇阪朝日新聞論説委員