11月29日(火)県消団連主催の「第41回長野県消費者大会」がホテルメトロポリタン長野(長野市)にて開催され、「被災地に思いを寄せて」の大会テーマのもと、県下各地より157人が参加しました。
冒頭、東日本大震災の犠牲にあわれた方々に黙祷を捧げ、重 千富副会長より開会の挨拶、鵜飼照喜会長より主催者挨拶の後、来賓としてご出席いただいた長野県企画部消費生活室の小口由美室長よりご挨拶をいただきました。
午前の部では、まず、基調報告として、小松由人事務局長が「私たち消費者を取り巻く状況と県消団連の取り組み」について報告を行い、県消団連の構成団体の活動報告として、連合長野の根橋美津人事務局長より「被災地への支援活動」、コープながのの両澤増枝理事より「コープ会の活動」、長野県パーソナル・サポート・センターの美谷島越子センター長より「パーソナル・サポート事業の展開」、新日本婦人の会長野県本部の朝田ひろ子氏より「友愛の心、草の根の力」と題し、4名の方々には、映像を用いてわかりやすく報告をいただきました。
また、午後の部では、日本大学准教授 野口邦和氏が「放射能問題と食の安全」と題し、記念講演を行いました。講演では、放射能、放射性物質、放射線という言葉の正しい使い方、半減期の意味、ベクレル(Bq)とシーベルト(Sv)の意味と違い、食品の暫定数値の見方、空間線量率の今後の推移などについて説明いただきました。不安なものは検査をし、放射能を監視しつづけること、野菜は水で洗うなど、食品の放射能線量を下げる努力をすることなど私たちが日常生活で注意しなければならないこともわかりました。
講演後には、会場からの質問に対する野口氏からの回答があり、放射能に汚染された瓦礫の処理、落葉についての放射能汚染、放射能障害の影響、魚介類の放射線の測定の仕方、自然放射線と人工放射線の違いなどについてわかりやすく説明いただきました。
最後に、根橋美津人副会長が閉会の挨拶を行いました。