2021年9月24日(金)にオンラインにて、長野県地域生協と大学生協との学生総合共済意見交換会を開催しました。この企画は、大学生協共済連とコープ共済連との学生総合共済の協同引受による募集開始が本年9月に始まったことを受けて、加入の取り組みの主体となる大学生協と地域生協との協力関係の強化を目的に開催されました。この意見交換会は日本コープ共済生活協同組合連合会と全国大学生協共済生活協同組合連合会と長野県生活協同組合連合会の三者による主催で開催されました。当日は県内6大学生協、2地域生協、大学生協共済連、大学生協連、コープ共済連、県生協連から24名の参加がありました。
大学生協共済連の大本専務補佐の司会進行で進められ、全員の自己紹介の後、コープ共済連より、今までのコープ共済の若年層の保障体系の変化や今回の協同引受により、ジュニアコースから切れ間なく無告知で学生総合共済、新社会人コースにつながる流れをご説明いただきました。もうすでに8月からはコープ共済連から学生総合共済の案内が年次通知として発送され、また9月からは18歳DMも送付されています。今後はテレビCMやWEB広告も実施される予定で、地域生協からと大学生協からの取り組みの連携や協同が必要になる状況であることの説明がありました。今後の学生総合共済では加入時に、満期後の新社会人コースへの移行の事前申し込みも可能になります。
続いて、大学生協共済連からは高校卒業生の進学状況、大学卒業生の就職状況、今後大学生協がない大学への進学者も含めた学生総合共済の加入促進も含めて活動が広がること、また大学卒業予定者に向けての大学生協の様々な情報提供や提案活動の中での共済満期後の案内の連携も可能になるとの説明があり、岩手大学での活動事例の紹介がありました。注意すべき点としては、卒業生向けに新社会人コースの案内をする場合、募集人でないと加入受付ができないことと、加入に際しては卒業後に共催の取り扱いのどこかの生協に加入することが必要になる点です。そういう面での今後の地域生協と大学生協の協力・協働が求められます。
多くの学生が奨学金の返済という「借金」を背負って社会人になるときに、より掛金の安い保障を手に入れられるように情報提供をする必要性や無保険での社会人スタートをさせない取り組みも重要であるとのお話もありました。また、新社会人になる前に、「就職前に知ってほしい!~身近なお金について~などの、地域生協の組合員LPA(ライフプランアドバイザー)により学習活動などの紹介もありました。1.もらえるだけではない!
給与明細を見てみよう、2.賢く使う!クレジットカードについて、3.自分の身は自分で守る!必要な保障とは、など具体的な学習資料の紹介もあり、参加者からは、「自分が学生の時に、こういう話を聞きたかった」との声もありました。
コープながのからは地域生協でのコープ共済の推進に関する活動紹介やコープながののLPAの活動の紹介があり、大学生協へのLPAのセミナーの提案も行われました。信州大学からも学生総合共済の活動について新学期の加入受付化日常的な病気やけが予防の取り組みなど様々な活動の紹介がありました。
あっという間の2時間の意見交換会でしたが、それぞれの生協が取り組んでいる活動をお互いに初めて聞く貴重な機会となりました。今回の会をきっかけに、大学生協と地域生協の協力関係が強くなり、学生総合共済の加入時や在学中・満期時(卒業時)の推進の取り組みにいける連携強化が進み、組合員(学生と親)のくらしへの貢献度を向上させていくことが確認されました。
最後に、県生協連の大田会長理事が閉会挨拶があり、意見交換会が終了しました。
長野県協同組合連絡会主催の「信州まるごと健康チャレンジ2021」の今年度の取り組みとして、メールマガジン「信州健康チャレンジ俱楽部」を発行しております。今回は初の試みとして、信州健康チャレンジ倶楽部に登録している人同士の交流会機会として、オンライン交流会を開催し、事務局を含めて8人が参加しました。
事務局が進行をして、開催趣旨の説明の後、それぞれの参加者から自己紹介と参加した気持ちを順番に話してもらいました。オンライン(ズーム)の交流会は初めてで緊張するとの声もありましたが、みなさん「楽しくおしゃべりしたい」とのことでした。中には地域での健康づくりのリーダーをしている方もいらっしゃって、楽しい交流会になる期待も膨らみました。
松本大学の田邉ゼミからつーくんとたかちゃんが参加し、富士見町での子どもたち対象の運動教室の活動などを紹介いただきました。また田邉ゼミの方からは、「地域での健康づくりの活動ってどんなことをしているのですか?」との質問も出され、医療生協が地域で行っている健康班会の説明をしていただきました。ハンカイ?って何ですか?どんな字を書くの?から始まり、医療生協の組合員さんが3人以上あつまって健康チェックやウォーキング、バランスボール、BBC、おしっこ検査、塩分チェックなどの活動を年間1500回以上開催しているんですよと聞いて、驚いていました。蓑輪町と一緒に進めている100歳体操は町内21カ所での継続開催が行われており、そのうち4カ所を医療生協が運営しているとのこと、また最近の班会では、スクエアステップが人気で、とても楽しいなどいろいろ教えてもらいました。
地域での健康づくりに関わっている参加者からは、地域での健康づくりの企画の場に松本大学の学生さんに来てもらうことはできるの?との質問が出され、田邉先生に話してもらえると大丈夫だと思いますよとのことでした。松本大学では地域貢献活動に積極的に取り組まれていて、普段から地域活動への参加もされているそうです。
また各参加者から、普段どんな健康づくりの活動をしていますか?との質問に対しては、ウォーキングはしていないけど、肉体労働で運動しているとか、毎朝グリーンスムージーを飲んでいて、海藻ときのこを毎日必ず食べる食生活を心掛けているとか、毎日夕食後に家族でジムに通っているなど、日ごろ取り組んでいる活動を交流しました。毎日20分~30分の筋トレを週に3回程度している参加者からは、自分の行っている運動の時間や頻度について、これで良いのかと田邉ゼミの学生さんに質問する場面もあり、時間と頻度はバッチリです、とのお答えに安心していました。
オンラインの交流会は60分間の企画でしたが、みなさんの楽しいおしゃべりであっという間に時間が過ぎていきました。最後に、それぞれの参加者の感想や第2回目の企画をどうするか?などについてお聞きしました。
参加者が全員「ニックネーム」の名前表記にして、お互いにニックネームで呼び合うのは、堅苦しくなくてよかった、最初は緊張したけど、進行の人の進め方にリラックスでき楽しかったなどの声が出されました。また学生さんなど若い方とのおしゃべりはとても刺激になるとか、あまり多人数でなくて話しやすかったとの感想も出されました。次回以降については、是非実施して欲しいとの声もあり、一旦事務局で検討することとなりました。次回企画を実施するなら、今回のように少人数の方が話しやすいねとか、人数が多かったらグループに分けると良いねとか、話すテーマを例えば、「健康づくり継続の秘訣の公開」とか、「一番しんどい時ってどんな時?」などと決めておいてみんなで話すと楽しいかもなどの意見も出されました。
日頃健康づくりに取り組む人の多くは、個々人での活動にどうしてもなりがちですが、今回の交流会の中でも人と人とのつながりや一緒にがんばる仲間の存在がとても重要だねとの声も聴かれましたので、2回目の企画実施も含めて参加者が交流できる場や方法を事務局も考えていきたいと感じました。参加者のみなさんのおかげでとても楽しいオンライン交流会となりました。
長野県生協連介護福祉部会は、新型コロナ感染拡大の影響で集合しての学習交流の機会がない中で、オンラインでの学習交流会で互いに学び合い事業に役立つ情報交流をしたいとの声があがり、2021年9月15日(水)9時30分~11時に、「看護小規模多機能居宅介護・小規模多機能居宅介護についてのオンライン学習交流会」を開催しました。当日は5生協と事務局を含めて13名の参加がありました。
冒頭、豊田孝明介護福祉部会長より挨拶があり、講師の上伊那医療生協の藤田将仁介護事業部長から「小規模多機能居宅介護と看護小規模多機能居宅介護について」と題して60分間の講演をしていただきました。
上伊那医療生協の沿革の中で、2012年生協ケアセンター春近なないろの家開設から、法人全体として地域密着による地域包括ケアにシフトチェンジしてきた経過を話されました。上伊那生協病院を中心にしながら、地域の31カ所に介護事業所を開設運営し、地域に戻った人をどう支えていくのか、「人をど真ん中」に点から線へ、線から面へつないでいくサービスでなくては地域を支えることはできないとの方針で在宅強化を進めて来たと。
小規模多機能居宅介護施設とは、小規模(登録29名)・多機能(通所・訪問・宿泊)・居宅介護(ケアマネージャー)がひとつの事業所に集約され、24時間365日利用者を地域で支えるとの説明でした。単独の施設運営よりも、小多機・看多機では、地域との関りが大切で、常に地域に情報を公開し、地域にどう役立っているかを発信し、地域のステークホルダーの方々にも理解してもらわないといけない。管理者にはその視点と姿勢が必要だと話されました。
施設開設に必要な準備としては、地域分析・人材育成と確保計画・事業計画づくりが大切で、それぞれをきちんと同時並行で進めていく必要があり、それぞれの準備過程のポイント、情報、苦労など具体的にお話いただきました。
施設開設後に重要になるのが、利用者確保だが、単に利用者を集めるという視点ではなく、どういう方が小多機・看多機に向いているかを考えた利用者確保が大切だということです。報酬(利用料)も日割りではなく、月額になるので、利用頻度の低い方にとっては「割高感」が拭えないのだと。
また、人員体制と収支バランスについても具体的にどこが大変で、どのような状況であるかも説明いただきました。新規施設の建設から始めるとどうしても開設当初は減価償却が経営の負担にはなるが、現存施設の転用であれば、開設当初からの黒字化は可能であり、単独の施設管理よりも報酬が高い分、利用者を確保すれば収支は安定するとのお話でした。人員確保も人数を集めればよいということでもなく、どういう資質が必要か、どういう視点が必要か分かりやすく説明いただきました。
全体の講演の後、それぞれの参加者からは質問と感想が出され、一つ一つの質問には、藤田部長から丁寧に回答し、説明をいただきました。
上伊那医療生協が法人としての方針を確立して、継続して進めて来た事業戦略の中で、現在の施設開設と運営があるということ、また地域の行政とのコミュニケーションも継続して進めてくる中で育てて来た行政との信頼関係もある中での現在の事業でもあると理解ができました。
講師をお勤めいただいた上伊那医療生協の藤田将仁介護部長には丁寧なわかりやすい資料もご準備いただいたおかげで、充実した実りの多い学習交流会となりました。
尚、介護福祉部会では第2回の小多機・看多機学習交流会を12月に開催する予定です。第2回は管理者・スタッフ向けの運営ややりがいなどに商店を当てた内容となる予定です。
2021年9月15日(水)11時00分より長野県生活協同組合連合会事務所及びオンラインにて第3回介護福祉部会が開催され、長野医療生協、コープながの、東信医療生協、高齢者生協、上伊那医療生協、事務局より8名が参加しました。部会に先立ち9時30分から10時50分まで介護福祉部会主催の「小規模多機能居宅介護・看護小規模多機能居宅介護についての学習交流会」を開催し、その後11時00分より部会を開催しました。豊田部会長より開会あいさつがあり、その後部会の進行を行いました。
※議事に先立ち部会参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができるかを相互に確認しました。
◆会議内容
参加されたコープながのの山口部長、東信医療生協の中澤部長より報告をいただき、資料を共有しました。
感想や各法人の状況を交流した。大変良い内容だった。事前に案内文書と一緒に、先に配信された資料がわかりやすくポイントが絞られていて良かったことと、講演も聞きたいことに具体的に触れていただいたことについて、好評高声が多くありました。
次回部会の日程で、午後に開催する。症例報告、利用者の状況も知りたい、スタッフの一日の動きも知りたい、などの意見が出され、今後事務局が第2回学習交流会で聞きたい内容を集約して、講師の上伊那医療生協の藤田仁之介護部長にお伝えすることとし、第1回と同様に藤田部長に講演をお願いすることとしました。
・ファシリテーター研修会について、企画としては良いと思うが、具体的な内容が決まれば、職員の参加も検討したい。管理者向けと感じる。組合員活動や他の部門とも合同で開催する方向が良いと思うなどの意見がだされました。
・BCP策定とも関連して、県社協の災害福祉カンタンマップ研修会は、年明け頃の実施で準備を進めることとしました。
市の課長も含めたコミュニケーションの機会を継続できる方向で検討していくこととしました。
第4回部会 12月16日(木)は13:30~15:00にオンライン企画、15:00~16:00に部会開催
第5回部会 2月17日(木)は14:00~ オンライン開催 または 会場:
以上
2021年8月20日(金)に2021年度長野県生協連主催の理事長・専務理事懇談会がオンラインで開催され、10会員生協と理事、事務局、講演講師も含めて25名の参加で開催されました。
2年ぶりの開催となった理事長・専務理事懇談会は、冒頭太田栄一会長理事の開会挨拶で始まりました。
学習講演会では長野県社会福祉協議会より竹内善彦常務理事と吉沢光規総務企画部長より「社会福祉協議会の活動と連携・協働の推進について」と題して60分間のご講演をいただきました。社会福祉協議会は戦後、社会福祉活動強化のために作られた民間団体で、すべての市区町村、都道府県、全国で組織され、それぞれが独立した運営をしています。令和3年度事業計画「みんなで取り組む 地域共生・信州」の目標を掲げ、事業計画の紹介をされ、特にコロナ禍で、生活就労支援センター「まいさぽ」での相談や貸付の業務が通常の100倍、年間2万件に増えているなどのお話もありました。また、任意事業としては食料緊急支援のための「フードバンク事業」、就労支援の「信州あんしんセーフティネット事業」、保証(入居・身元)の「長野県あんしん創造ねっと」、コロナ禍での「緊急種労支援事業」などの紹介もありました。被災者支援の取り組みでは長野県災害時支援ネットワークの活動の紹介もあり、令和元年東日本台風災害での生協とも連携協働の活動のお話がありました。今後の生協と社協との更なる連携・協働の推進に向けては、「災害時にできたつながりを平時からの取り組みに」、「本業を生かした連携を」、「新たな資源開発による狭間の課題解決へ」と3つの提案があり、今後の連携協働について大変熱いメッセージをいただきました。
休憩後、会員生協の報告と交流が行われました。信州大学生協の関根専務からコロナ禍での事業状況や新入生などの学生の状況の報告があり、今後コロナ後の学生生活のサポートも大きな課題になるとのお話がありました。今年加入されたパフシステム山梨の志村専務からは組織紹介と山梨県内で取り組んで来られた活動紹介がありました。長野医療生協の本荘専務からは60周年になる生協の歴史とコロナ禍での事業活動状況、コロナ対応の状況などご報告いただきました。コープながのの丸山専務からは災害支援活動、コロナ禍での組合員とのつながりづくりの活動、平和活動でのマツシロ地下壕ガイドやSDGsの講師依頼などの紹介がありました。
画面越しにはなりましたが、久しぶりに顔を合わせることができた今回の懇談会では、特に昨年春以降のコロナ禍での活動の悩み、運営の苦労、事業活動の対応などの苦労をお互いに交流する貴重な機会となりました。最後に関根明副会長の閉会の挨拶があり、懇談会は終了となりました。