長野県協同組合連絡会は2025年2月20日(木)、長野市生涯学習センター大会議室2・3(長野市)において、『IYC2025持続可能な地域社会づくりについて、協同組合とともに考える交流会』を開催しました。交流会には、行政・社協・NPO・共同募金・労福協・フードバンク・長寿社会開発センターなど協同組合以外の団体の参加も含めて49名が集いました。
第1部では日本協同組合連携機構(JCA)の横溝部長と小島連携推進マネージャーを講師に、「協同組合ってなあに?~2025国際協同組合年を機に考える~」をテーマに講演いただきました。協同組合の説明と様々な協同組合があること、協同組合の定義・価値・原則の紹介があり、「協同組合の目的は、経済的・社会的・文化的ニーズと願いを、事業体を通じて実現すること」と話され、「地域社会の持続可能な発展のために活動する」と説明されました。地域社会の活力低下が指摘されている中で、協同組合が社会的課題を解決する力になりたいと話されました。講演の後半では、全国各地での様々な活動事例の紹介とIYC2025国際協同組合年について説明がありました。最後にIYC2025を機会に、協同組合が学び、実践し、発信する活動を、様々な関係団体ともに実践していくことを期待していますと話されました。
第2部では、全体を8つのグループに分かれて、私たちの身の回りにある「困りごと」を協同組合の活動や関係団体・組織との連携で解決する方法をみんなで考えるワークショップを行いました。ファシリテーターは長野県NPOセンターの阿部事務局長と長野県社協の元持さんです。自己紹介では自組織の紹介や得意分野を交流した後、地域の困りごとを書き出しました。それをグループ化して、テーマをつけて、優先順位を決めました。ワークショップの後半では、それぞれの組織の得意分野の活動や資源を活用して、解決の方法とその先にどんな地域社会を描くのかを考えて模造紙に表現しました。今までお互いの組織や活動を知る機会、一緒に考える機会がなかった者同士で話し合い考える機会はとても新鮮で、新たな発見も多くありました。
参加者の感想としては「悩みや困っていることを共有でき、横のつながりを感じることができました」、「難しいテーマだったけど、地域に必要な変化を考えるきっかけになった」、「2025年が国際協同組合年ということを知れました。多様な組織の方と一緒に地域の課題を考えることは、今までにない機会で、夢を語れて楽しかったです(県職員)」、「大変有意義な時間でした。行動に移していきたいです」、「面白かったです。こういう場は胆力のいるワークですが、定期的にやると良いと思いました」など、前向きな感想が多かったです。今後も継続して情報交換したい組織はありましたか?の質問に対しては、いろんな組織の名前が挙がっていましたが、「すべての組織・団体と継続して交流したい」との声が多かったです。 長野県協同組合連絡会としては初めての企画でしたが、とても充実した交流会となりました。