長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

2025年核兵器廃絶国民平和大行進報告!

  • 2025/07/11

集会の様子

この行進は、核兵器のない世界を呼びかけ、戦争準備の停止、そして日本の核兵器禁止条約への参加を求める、国内最大の国民的運動です。長野県生協連は事務局団体として参加しており、土屋信一専務理事が代表委員の一人を務めています。

ロシアによるウクライナ侵攻から3年、イスラエルによるガザ・中東での衝突、ロシアの核ドクトリン改定など、核使用を含む危険な事態が現在も続いています。台湾・米中関係の緊張、朝鮮半島の現状、アメリカ主導の日本を含む軍事ブロック的対応と大規模な軍拡など、「軍事」対「軍事」、「核」対「核」という危険な悪循環が世界を分断し、平和を脅かしています。しかし、現在の世界は一部の大国によって支配される時代ではありません。国連憲章と国際法に基づく紛争の平和的解決、核兵器廃絶を求める流れこそが世界の平和の主流です。私たちは平和を求め団結し、軍事ブロックや自国第一主義ではなく、国連憲章を擁護する立場から行動しています。

その中で、「希望の光」となっているのが核兵器禁止条約と日本被団協のノーベル平和賞受賞です。核大国の妨害にもかかわらず、核兵器禁止条約の署名国は国連加盟国の過半数に迫る94か国、批准国は73か国に広がっています。しかし、日本は唯一の戦争被爆国ですが、核兵器禁止条約に参加していません。一方で日本被団協のノーベル平和賞受賞への支持と共感は世界中に広がり、核兵器禁止条約への参加を求める運動に勢いを与えています。

国民平和大行進は、5月6日に北海道の礼文島を出発しました。「核兵器のない世界」を求める声が多くの国と地域で広がる中、この行進は全国各地から広島・長崎を目指し、平和と核兵器廃絶を願いながら誰もが参加できる行動として68年間続いています。今年は6月27日に新潟県から引き継がれ、長野県内を縦断した後、7月4日に群馬県へ、そして7月9日に山梨県へと引き継がれます。

7月1日(火)には長野県庁前にて出発式が執り行われました。相場瑞樹県教組委員長による主催者挨拶、稲玉稔国際課長の激励メッセージ、依田明善長野県議会議長からのメッセージが紹介されました。その後、長野県生協連の土屋信一専務理事が、実行委員加盟団体として挨拶を行い、長野県生協連からはペナント協力も行いました。

今年の行進では、6年ぶりに全国通し行進者が長野県内に入られました。通し行進者の三浦コト子氏からは、「国民平和大行進という草の根運動をノーベル平和賞受賞の被爆者と共に全国の皆さん!!一歩でも二歩でも歩きましょう!」という力強いメッセージが寄せられました。最後に、今年度の取り組みと情勢について、長野県原水協の丸山実事務局長から報告があり、その後、参加者全員で長野バスターミナル会館に向けて平和行進を行いました。