7月19日(火)JAアクティーホール(長野市)において、~協同組合の事業と運動の実践を学ぶ~をテーマに「長野県協同組合シンポジウム」が開催されました。長野県協同組合連絡会の構成団体の組合員や役職員はじめ約190人が出席し、県生協連からは、会員生協の組合員や役職員約30名が出席しました。
冒頭、JA長野中央会・各連合会の雨宮勇会長の開会挨拶に続いて、当連絡会会長で長野県労働金庫の高橋精一理事長が主催者挨拶を行いました。
農業法人株式会社秋津野の代表取締役社長の玉井常貴様より「『秋津野』未来への挑戦」と題して基調講演をいただきました。現在は農村地域でありながら人口増加地域になっていることや、平成6年に地域づくり塾『秋津野塾』を結成して、地域住民の手でコツコツと時間をかけて積み上げて、住民総意の意思で生み出してきた事業の数々の取り組みを具体的にわかりやすくお話しいただきました。平成12年から3年かけて和歌山大学と共に作成したマスタープランは、地域住民にもわかりやすく説明したもので、Web版『秋津野未来への挑戦』はインターネットでも公開されています。
事例報告では、島根県でJAくにびき・松江保健生協・生協しまね・5つの各おたがいさまが設立団体となり、オブザーバーとして島根県社協・松江市社協が関わって運営している「地域つながりセンター」の事務局で常任幹事の清原春美様の取り組みのご報告をお聞きしました。基本方針として、「だれもが、“自分らしく生きること”を大切にして地域の中で、医療・介護・くらしをつなぎ「より多くの人が安心して住み続けられる地域づくり」を!」、「「おたがいさま」が島根県全体に広がり、日々の暮らしに元気・暖かさ・安心感が広がりますように!」を掲げて、現在活動を進めています。2009年に行った1000人アンケートの報告会への参加を、JAくにびき・JA島根中央会・松江市社協に呼びかけ、翌年には地区社協会長会や島根県社協にも参加を呼びかけ活動学習交流会を開催するなど、地域の諸団体との関わりや連携を広げていきました。自分たちで考え、行政や地域との関わりを広げ、地域に広げて来た経緯を具体的にお話しいただき、大変勉強になりました。
最後に、第94回国際協同組合デー・第46回長野県協同組合連絡会宣言(案)を長野県森林組合連合会総務課の島田かおり係長が朗読し、満場の拍手で採択され、続いて、長野県生協連合会の上田均会長理事が閉会の挨拶を行いました。