長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

監事・理事研修会を開催!

  • 2025/07/16

研修会の様子

日生協の井藤康治氏の講演

後半グループワークの様子

7月10日(木)13時30分からJA長野県ビル12階12D会議室(長野市)において、監事・理事研修会が開催されました。講師には日本生活協同組合連合会渉外広報本部法務部監事監査支援担当の井藤康治氏をお迎えして、6会員生協と事務局を含めて23名が参加しました。

今回の研修会は昨年度の生協のガバナンスと監事監査の内容から一歩すすめて、業務監査の考え方と実際をテーマに企画開催しました。「監事の職務の基本(再確認)」「業務監査の考え方と監査報告までの流れ」「業務監査の内容」という内容です。

前半は2時間の講義です。冒頭には『生協監事監査ハンドブック』の紹介があり、日常寄せられる質問の大半はこのハンドブックに掲載されている内容であり、具体的な事例や書式まで詳しく掲載されているので、とても役に立つ内容ですと説明がありました。「監事の職務の基本(再確認)」では、生協のガバナンスと機関運営の説明、監事の職務、監事の活動を考える上での4つの視点(①監査に取り組む監事の体制をどうつくり、運営するか、②監査に責任をもって取り組める環境をどのように整備するか、③どのように監査活動を行い、その結果をフィードバックするか、④監査活動の経過と結果をどのように報告するか)、監査報告の内容と監事の活動に求められることの説明がありました。監査報告に記載すべき事項について、きちんと記載できるように監査を行うことが大切と話されました。

「業務監査の考え方と監査報告までの流れ」については、〇理事会や重要な会議において、適切に業務の意思決定をしているか。〇理事会は、代表理事等の職務執行を適切に監督しているか。〇代表理事等の業務執行は適切に行われているか。〇理事は、内部統制システムの構築・運用を適切におこなっているか。これらの4つの視点から「会議への出席」「報告の聴取・受領」「書類の閲覧」「実地調査」といった監査手法により、理事の職務の執行について監視・検証を行うと説明されました。これらの業務監査のために大切なこととして、監事監査の環境整備について、監査方針・監査計画について、内部統制システム監査に説明され、監査計画から監査活動・監査調書・監査報告までの流れについて整理して話をされ、特に内部統制システムが適切に構築・運用され、有効に機能しているかについて、監事が監視・検証することの重要性について説明いただきました。

「業務監査の内容」については、〇理事会への出席、〇理事会以外の重要な会議への出席、〇理事及び職員からの報告受領と内容聴取、〇重要書類の閲覧、〇実地調査について、詳しく説明がありました。

 後半は4つのグループに分かれて、講義の感想を交流しあって、それぞれの生協の監事活動について意見交換を行いました。参加者の声としては、「初めての研修ですべてが印象に残った、とても有意義だった」「理事会の場は真剣勝負の場、という言葉が印象に残った。理事にとっても監事にとっても責任を自覚する時間になった」「内部統制システムの話が印象にのこった。リスク管理、チェック項目など参考にしたい」「自生協の内部統制の整備が不十分だと感じた」「3回目の参加ですが、改めてとても勉強になりました」などが出されました。