長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

理事長・専務理事懇談会を開催!

  • 2023/01/06

長野県子ども若者局長 野中祥子氏

懇談会の様子

8月19日(金)に2022年度長野県生協連主催の理事長・専務理事懇談会がオンラインで開催され、12会員生協と理事、事務局、講演講師も含めて27名の参加で開催されました。

理事長・専務理事懇談会は、冒頭太田栄一会長理事の開会挨拶で始まりました。

学習講演会では長野県県民文化部子ども若者局長の野中祥子さんをお招きして、「子どもたちの未来と地域社会の課題」と題して、お話しいただきました。初めに、長野県の子ども・若者支援総合計画の概要をご説明いただき、長野県での初めての子ども・若者分野の横断的・一体的な支援計画として作成され、本年度が最終年度で、次期計画の作成中とのこと。実態把握や子育て支援や困難を有する子ども・若者・家庭へのきめ細やかな取り組みを推進。次に、子ども・若者を取り巻く状況について、コロナ禍での家事時間の増加や結婚・出産数の減少があり、理想の子どもの数が平均2.16人に対して、実際に持つつもりの子どもの数が平均1.41人とギャップがある。経済的負担や年齢的理由が主な理由です。ここ20年の数値でも20代~30代の若年層で低所得化傾向があり、子育て期の非正規割合も全国平均以上という状況です。また、コロナ禍において、孤立・孤独の顕在化、デジタル化の加速によりSNSに起因するトラブルや犯罪被害、誹謗中傷などの弊害、ゲーム依存などが指摘されている。

長野県としては、今後の更なる少子化対策に向けて、県と市町村が一体となって行う若者や子育て世代への支援について、本年3月25日に長野県知事・長野県市長会長・長野県町村会長の3者が行った「若者・子育て世代応援共同宣言」について説明があり、その中では、県民への呼びかけとして「次代を託す子どもたちの夢や若者や子育て世代の皆さんの希望を、私たちとともに、社会全体で支えるため、それぞれができることから行動を起こしていただきますようお願いいたします。」との発信がされたことの紹介がありました。また、長野県若者・子育て世代応援プロジェクトの取り組みも紹介され、「女性や若者が暮らしたくなる信州づくり」、「若者の出会いや結婚の希望の実現」、「子どもを生み、育てる世代の安心と幸せの実現」の3つの柱でそれぞれの取り組みについて詳しくご説明いただきました。

最後に、次期長野県子ども・若者支援総合計画についてめざす姿・主な施策のイメージのご説明をいただきました。学び、結婚、子育て、就労に対する希望への平等なアクセスとチャンスがある。子どもや若者が置かれた環境であきらめない、いつでもチャレンジができる。違いを認め合い、つながりあえるというイメージに向けて、それぞれを実現する施策の内容の説明もされ、今後次期計画を推進していく上での、今後の連携協働についても、前向きにメッセージをいただきました。

その後、会員生協の報告と交流が行われました。生活クラブ生活協同組合長野の千村康代理事長からは、FEC+Wのキーワードのご説明、自給と循環を大切にして持続可能な社会づくりと他団体との協働を重視していることのお話がありました。上伊那医療生協の根本賢一専務理事からは、コロナとの戦いの日々の活動や月2回開催しているなんでも相談会やおたすけ会の活動など、行政や社協とも連携した活動もご紹介いただきました。長野県労働者共済生協(こくみん共済coop)の川島宏夫次長からは、保障の生協として全国の連合会との協同の取り組みの紹介や毎年実施しているタオルの寄贈、交通安全を願っての7歳児への横断旗の寄贈やなわとびの寄贈の活動、フードバンク信州への支援活動などをご紹介いただきました。それぞれ短時間での報告でしたが、それぞれの生協の特徴がよくわかる報告で相互の理解が深まる時間となりました。最後に関佳之専務理事の閉会の挨拶があり、懇談会は終了となりました。