9月21日(金)10時30分から、長野県総合教育センター(長野県塩尻市)において、信州ふっころプラン推進交流会が開催され、長野県内各地から37団体が活動紹介ブースを出展し、150名が参加しました。
この交流会は長野県社協、長野県NPOセンター、長野県長寿社会開発センター、生活協同組合コープながの、労働者協同組合ワーカーズコープながの、長野県労働者福祉協議会、長野県生協連が実行委員会を立ち上げ、様々な地域課題と向き合い地域共生社会づくりの取り組みを、組織や分野(セクター)を超えて、互いの活動を知り・語り・交流することを目的に開催されました。県生協連が包括連携協定を締結している長野県社協に呼び掛けて今年初めて実施しました。
午前の部「トーク・トーク」は、同志社大学名誉教授の上野谷加代子先生と大阪大学大学院教授の斎藤弥生先生のお二人による講演会です。「“地域共生”って誰が、どのように創るの?」~協働の在り方を問いながら共生社会の創造を!をテーマにお話しいただきました。長野県地域福祉活動計画は民間団体で116団体が推進協議会を作りみんなで作ってきたもので、福祉の心を広げる意味で「信州ふっころプラン」と名付けられています。みんなで作る地域福祉活動計画の3つの意味として、「学びあえる」「知り合える」「つながれる」と説明され、この活動計画の推進は誰が主体かというと、みんなで進めていくことに意味がある。現在の地域福祉の課題は全世帯が対象で、複雑化複合化していて、多文化共生・多様な価値観の市民の中で生まれている。だからあらゆる当事者が活動や課題を持ち寄らないと見えてこないのが今日的課題です。だから、地域にいる市民が積極的に行動し、連携や協働して地域課題に取り組むことが重要なのです。長野県は県外者から見ると非常に羨ましい県です。地域の社会教育の基盤である公民館が全国でもダントツで多い。地域福祉の歴史も古く、日本初のホームヘルプ事業の誕生、佐久総合病院での農村医療の実践、茅野市、諏訪中央病院による在宅介護に始まる「地域包括ケア」の経験値は全国区。全国に誇れる保険活動が沢山ある県。これからはソーシャルワーク機能による総合相談体制を磨く、まずは課題への気づき(ご近所力)を高め、ニーズキャッチ⇒個別アセスメント⇒エンパワーメント⇒集団化地域化⇒マクロの改革へ。そのために私が、あなたと実践する。参画と協働を広げることが大切。今日がその一歩となる場であり、これから素敵な出会いがいっぱい生まれることに来たいしています。と話されました。
お昼には、県内各地で地域活動に取り組んでいるキッチンカー事業者(4台)と移動美容室の紹介があり、みんなでキッチンカーの食事で昼食交流会を行いました。午後には会場いっぱいに出店をしている出展者の活動紹介と活動交流の時間です。生協や協同組合ではコープながのの活動紹介や長野県協同組合連絡会の信州まるごと健康チャレンジの活動紹介が行われました。県内各地の社協の活動やシニア大卒業生の地域の活動やゆる~いおっさんの会、レコードサロンの活動、地球人ネットワークinこまがね、移動販売つなぎ局、長野県NPOセンター、労働者協同組合うえだやおけま~るジュニアセンター、長寿社会開発センターなど県内各地での組織や分野を超えた活動が一同に紹介され交流しました。健康づくりでつながる人、地域の居場所の活動でつながる人、ゆる~いおっさんの会は県内各地に飛び火して広がっています。この場で知り合い、語り合い、つながりのきっかけが生まれていました。後日訪問してお話聞きに行きましたよ~という声もお聞きしています。参加者がそれぞれに、今後の連携・協働への多くのヒントを得ることができた交流会になりました。