6月30日(木)13時00分から、「ワクワクする話し合いの場をつくる」ファシリテーション講座(応用編)がオンライン企画にて開催されました。日本ファシリテーション協会フェローの鈴木まり子さんを講師にお招きして、県生協連主催で2月に実施したファシリテーション講座の応用編です。当日は3会員生協から講師、事務局を含めて60名が参加しました。
2月にファシリテーション講座(基礎編)を開催し、大変好評で多くの参加者の方から是非とも応用編を開催して欲しいとのリクエストに応えて開催しました。本講座は、多様な活動の現場で使えるファシリテーションの基本的な内容から具体的な日頃の活動場面に照らしてどう実践の現場で活用するかを学ぶ講座です。
今回の講座は、目標(ゴール)を『ファシリテーションのスキルを深め、自分の現場でやってみる具体的なイメージができている』と確認をしてスタートしました。2月の基礎編の復習から「ファシリテーションとは」、「ファシリテーションの効果」、「ファシリテーションのスキルとマインド」を確認しました。実際の現場での実践を想定して「本番での進め方」についても、もう一度復習をして確認しました。ファシリテーションのマインドとしては【受けとめる・公平に接する・参加者を信じる】について説明をし、現場で主催者ではなく、参加者としてできることとして、『時間に遅れない/目的や役割を質問する/勇気をもって発言する/参加者の発言を受けとめる/参加者に質問をする/周りに目配りをする/最後に確認をするなど』を復習しました。また話し合いの場をリラックスした場にする手法として「チェックイン」(一人一言の時間をとる)の紹介がありました。
後半には、「ファシリテーションを現場で活用しよう」というテーマで、45分間のグループワーク(以下GW)(実践)がありました。4人一組になり、その中でファシリテータ―を一人決めて、話し合いを進めていきます。参加者もファシリテーションスキルを活用して、話し合いのタイムスケジュールを決めて全員が体験します。このGWはオリエンテーション(3分)、チェックイン(5分)、現場でやってみたいファシリテーションを一人で考える(2分)、グループで共有する(10分)、「現場でやってみたいファシリテーションを具体化する」(17分)、「現場でやってみようと思うファシリテーションを決める」(3分)、「チェックアウト」(5分)とタイムスケジュールの目安も共有して開始しました。
それぞれの参加者がGWの中で、自分自身の日常の話し合いの場を想定して、その話し合いがより良くなるためにどういうファシリテーションを実践するか考え、話し合い、決めることができました。その後、もう一度GWでその話し合いを振り返り、全体共有と質疑応答を行いました。それぞれが、今後実践するヒントを持ち帰ることができた講座となりました。主催者からは、9月8日にフォローアップ講座開催の案内があり、参加者アンケートでは8割以上の方が、是非参加したいとの声をいただきました。
3時間30分の学習会は途中に5回のGWが講義と交互に行われる進行で、前回同様あっという間に終了の時間となりました。参加者からは「ファシリテーションとはなんぞや?から始まった私ですが楽しい研修会でした。 基礎編もアーカイブで見ましたが、更に色々なグループで話をすることで深く知る事が出来ました。」、「知識の講義と併せて、ロールプレイングとしての研修もあり、インプットとアウトプットを同時に出来たので、実践に結びつきやすいなと感じました。」などの声が寄せられ、とても充実した時間となりました。 2月の基礎編に続き、今回の応用編も参加者からの評価も高い学習会となりました。