長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

上期研修会『地域社会づくりに向けて~生協の役割を考える~』を開催しました!

  • 2022/10/17

7月5日(火)10時00分から、上期研修会『地域社会づくりに向けて~生協の役割を考える~』がオンライン企画にて開催され、7会員生協と事務局等を含めて26人が参加しました。日本生活協同組合連合会組織推進本部 社会・地域活動推進部 地域コミュニティグループの前田昌宏マネージャーを講師にお招きし、アドバイザーとしてJA長野中央会総務企画部の大久保雄一次長、長野県社会福祉協議会総務企画部企画グループの山崎博之主査、長野県NPOセンターの山室秀俊代表理事、長野県長寿社会開発センター松本支部の大塚佳織シニア活動推進コーディネータにご参加をいただいて開催しました。

冒頭、太田会長理事の主催者挨拶があり、講演に入りました。前田氏の講演では、はじめに日本の生協の2030ビジョンとコープSDGs宣言から、生協が地域社会づくりに取り組む位置づけを説明され、「地域」とは何を指しているのか?と問いかけ、地域社会づくり・地域への参加とは「生協内だけではなく、意図的にそれ以外にも開かれた関係で事業や活動を進めようとすること」と説明されました。これからの地域社会の変化や地域課題についての説明後、組合員意識調査の「不安に感じる社会問題」のトップ3「老後の備え」「震災などの自然災害」「気候変動」の紹介があり、生協が地域社会問題に取り組む大切さと地域の関係者についての紹介がありました。また、生協の地域社会づくりへの関りとして「エンパワメント(双方が元気になる関係)」になる関わり方や、ソーシャルキャピタル(関係を耕し創造的なものにする関係)につながる関わり方が鍵になる。誰もが安心してくらせる地域社会づくりに向けては、連携や協働によって豊かになれる関係性や多様な主体が強みを生かして連携することが大切ですねと話されました。長野県でも地域見守り活動や他団体との連携協定、組合員によるくらしの助け合いの活動など既に取り組んでいることが多くあるが、更に全国の生協の取り組み事例の紹介があり、幅広い多様は活動の実践が進んでいる様子を学びました。まとめとして、行政を含む関係団体との相互理解を一歩深めて気軽に相談できる関係を意識することや、自組織の強みの活用方法を考え、一歩踏み出すことが始まりになる。具体化の場面では他生協や他団体の事例を参考にして、自組織の強みを活かせる他団体との役割分担を考えるようにすると良いとのこと。これからの生協の役割として、「連携と協働」のハブでありコーディネータになることが大事であり、参考として「協働」とは、『「異種・異質の組織」が「共通の社会的な目的」を果たすために、「それぞれのリソース(資源や特製)」を持ち寄り、「対等な立場」で「協力して共に働く」こと』と話され、そのための人材育成のヒントとして「ボランティアコーディネーション力3級検定」の紹介がありました。

休憩後、各アドバイザーから助言をいただきました。JA長野中央会の大久保様からは、生協の強みは女性組合員理事の関り、生協への期待は「消費者教育」と話され、今後協同組合連絡会でも協働して進めていきましょうと話されました。長野県社協の山崎様からは、生協の強みは組合員組織と関係団体とのネットワーク、そして民間団体としての身軽さと話され、今後信州ふっころプランの推進やあんしん未来創造センターの設立と推進に向けて連携協働して行きましょうと話されました。長寿社会の大塚様からは長寿社会開発センターの紹介の後、シニア大生や卒業生とのつながりと生協の活動の連携協働について期待の言葉をいただきました。長野県NPOセンターの山室様からは、生協の2030ビジョンがNPOセンターのビジョンにも通じる内容であり、生協には地域活動や自治会活動との連携への期待の声をいただきました。その後、講演やアドバイザーの発言を受け止めグループ交流を行いました。参加者からは「全国の事例を学べた」「外部からのアドバイスはとても参考になる」「グループ交流では普段話せない方々と話せて良かった」などの声が寄せられ、有意義な研修会となりました。 上期研修会は録画してアーカイブとして参加者にも配信し、参加できなかった方の学習にも活用できるようにいたします。

JAながの中央会 大久保様
長野県社協 山崎様
長野県長寿社会開発センター 大塚様
長野県NPOセンター 山室様