アンケート調査の結果報告
ワークショップの様子
意見共有・交流シート
長野県消費者団体連絡協議会が主催しました「消費者行政懇談会」を、今年度も開催しました。本懇談会は、「消費者トラブルをなくし県民が安心してくらせるまちづくり」を目指し、消費者団体と行政、地域福祉関係者の方々との情報交換の場として、また、関係者間での連携強化や、消費者として今後何ができるかを考える場として、毎年開催しております。
今年は第12回を数え、2025年10月20日から11月26日にかけて、県内9会場にて開催しました。市町村消費者行政の担当者、県内消費者団体、消費生活サポーター、地域包括支援センター、県内社協、シニア大学など、様々な立場の方にご参加いただき、延べ参加者は109名となりました。特に、長野県シニア大学諏訪学部からは、昨年に続き二度目の講座開催の依頼があり、33名の方にご参加いただきました。
懇談会の前半では「第17回市町村行政アンケート調査の結果報告」として、「消費生活相談窓口の表示の有無」「消費生活センターの設置予定の有無」「消費生活相談件数や内容」等に触れ、課題や懸念事項を共有いたしました。続いて、長野県くらし安全・消費生活課より、第3次消費生活基本計画の概要説明、ならびに2025年度の県消費生活センター集約による機能強化、特に「オンライン相談に係る利用促進に向けた対応」について具体的な説明がありました。また、センター集約前に拠点のあった長野、上田、飯田の3地域においては、対面相談希望者へ出張相談を実施している点、さらに、市町村との連携強化や支援の充実についても説明がありました。
後半のワークショップは4~5人グループ形式で活発な意見交換を行いました。まずアイスブレイクとして、 「ながの男の脳喝倶楽部」が作成した特殊詐欺被害防止の替え歌を全員で合唱いたしました。替え歌は大変好評で、「帰宅したら自分の地域でも歌いたい」といった感想が寄せられました。
その後、長野県内の9月末までの特殊詐欺被害状況(電話でお金詐欺の被害や特徴、被害阻止件数など)の共有に加え、SNS型投資詐欺やロマンス詐欺の被害状況の分析報告を行いました。さらに、県消団連事務局による「オレオレ詐欺(警察官騙り)」のロールプレイングも披露しました。
ワークショップは以下のステップで活発な意見交換が行われました。
第1ステップ: 詐欺被害者の暮らしや気持ちを想像し、付箋に記入後、グループ内で共有しました。
第2ステップ: 「被害者はあなたの身近な人かもしれない」という設定で、身近な人を詐欺被害から守るためにできることを付箋に書き出し、共有しました。
第3ステップ: 長野県民全員が地域見守りサポーターになったという設定で、長野県全体での消費者被害防止のための対策・作戦・政策を、県知事になったつもりで自由な発想で書き出し、共有しました。
そして最後に、ここまでのワークを通して感じたことを元に、明日から無理なくできる「私の行動宣言」を紙に書き出し、共有しました。
参加された皆様からは、「ワークショップでは多様な立場の人と一緒に事例や対策を考え共有することで、新たな気付きが生まれ、自分だけでなく身の回りの家族やご近所の方々へのかかわり方について学ぶことができた」「日常的に相談を行う、受けるためにもコミュニーションをとること、声かけを大切にすること」その他にも、「人との交流を大切にしながら、お互いに助け合える社会になって欲しい」といった声が多数寄せられる、大変有意義な懇談会となりました。
