9月14日、15日に茨城県の「協同組合ネットいばらき」を長野県生協連県外視察として訪問、貴重な懇談と視察をさせていただきました。
今回の視察は7月の協同組合シンポジウムの講演として「協同組合ネットいばらき」の佐藤洋一会長をお呼びして、協同組合間の連携の取り組みの事例をお聞きして、その具体的な内容を更に学びたいとの思いから、JA長野中央会様にもご参加を呼びかけ実施しました。参加者は県生協連理事・事務局から8名に、JA関係から2名、JC総研等から4名、計14名での訪問となりました。
茨城県生協連・協同組合ネットいばらきの事務所がある茨城県JA会館に到着後、佐藤洋一会長より「協同組合ネットいばらきの概要」と題して講演をお聞きしました。また、茨城県生協連の古山専務より「いばらきまるごと健康づくり」の3か年計画についてお話をお聞きし、コープ共済連やJAグループ茨城の協賛を受け各組織内外に広げやすいパンフレットの工夫や行政との連携の仕方が大変参考になりました。
また、JA茨城県中央会農政広報部の山口淳次長より、茨城県における単協間連携事例についてお話を伺いました。「ほぺたん食堂(いばらきコープとJA常総ひかりとの連携)」の取り組み、「にこにこ食堂(茨城保険生協とJA水戸との連携)」の取り組み、310食堂(パルシステム茨城とJAの連携)」の取り組み、「子ども保養プロジェクトにおける連携」などについて、連携に至る経緯などを具体的にお聞きすることができました。JA茨城県中央会農政広報部(協同組合ネットいばらきの事務局)が橋渡し役になり、連携する単協の常務・企画総務部長(協同組合間連携の立場)、営農部長(食材協力の立場)、そして連携する生協役員が話し合いの場を持ち、連携が生まれており、全農の協力がベースにあるとのお話を伺うことができ、大変勉強になりました。
その後、JA北つくばの人事教育課の高橋正之課長より協同組合間の連携についての取り組み実践報告をお聞きしました。質疑応答では、参加者から活発な質問が出され、JC総研の阿高あや副主任研究員からは茨城県協同組合間提携推進協議会など歴史的な経過の含めて全国の協同組合間連携のレポートの報告もありました。
二日目はJA茨城旭村特産直売所「サングリーン旭」の視察や体験型農業テーマパーク「なべがたファーマーズヴィレッジ」の視察を行いました。「なべがたファーマーズヴィレッジ」では、JAなめがたの棚谷保男組合長より地域貢献を第一に考えた「なめがたファーマーズヴィレッジ」の取り組みに至る経緯や現在の活動状況、取扱高の拡大実績などをお聞きすることができました。実際に「やきいもファクトリーミュージアム」を体験しながら見学し随所に施されている細かな工夫や仕掛けに驚かされました。
二日間を通して、協同組合ネットいばらきの佐藤洋一会長を始め、協同組合ネットいばらきの皆さま、JA茨城県中央会の皆さま、茨城県生協連の皆様には大変お世話になり、充実した視察となりました。