長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

ファシリテーション講座(応用編)を開催しました!

  • 2024/08/09

7月30日(火)13時00分から、「ワクワクする話し合いの場をつくる」ファシリテーション講座(応用編)が長野市生涯学習センター大学習室1(長野市)及びオンラインにてハイブリッド形式で開催されました。日本ファシリテーション協会フェローの鈴木まり子さんを講師にお招きして、県生協連主催で5月に実施したファシリテーション講座(基礎編)の応用編です。当日は生協・社協・NPO・JA・市議会議員など、講師、事務局を含めて45名が参加しました。

 好評であった5月のファシリテーション講座(基礎編)に続く、応用編として開催しました。今回の講座は、目標(ゴール)を『ファシリテーションのスキルを深め、自分の現場でやってみる具体的なイメージができている』と確認をしてスタートしました。5月の基礎編を行い、その後、「実際にやってみてどうだったか?」を交流しました。基礎編を学んでさぁやってみよう!としても、なかなか思い通りに実践できない現実がありました。

後半には、「ファシリテーションを現場で活用しよう」というテーマで、45分間のグループワーク(以下GW)を行いました。5人一組になり、ファシリテータ―を一人決めて、話し合い実践のスタートです。前半で学んだことを全員で確認して実施しました。45分の実践後にそれぞれの議論や悩みなどを交流しました。

意見が出ない会議の進行が難しい、硬い会議になる、盛り上がらない、一人で長く発言する人を止められないなど、いろいろな思い通りに実践ができない悩みが出されました。そこで、もう一度基本に戻って、その課題は、ファシリテーターの「主観による評価」ではないか、また話し合いの目的に向かっているか否かの視点で判断することなど、的確な指摘やアドバイスをいただきました。

ファシリテーションのマインドとしては会議の主催者・進行役として【受けとめる・公平に接する・参加者を信じる】について確認しました。また、参加者としてできることとして、『時間に遅れない/目的や役割を質問する/勇気をもって発言する/参加者の発言を受けとめる/参加者に質問をする/周りに目配りをする/最後に確認をするなど』を復習し確認しました。

最後に、本日の講座を振り返り小グループでの共有を行い、全体で質疑応答を行いました。参加者それぞれが、今後実践するヒントを持ち帰ることができた講座となりました。3時間30分の学習会では5回のグループワークがあり、グループ人数も5人グループ、3人グループと変化もあり、椅子だけで話す場面や机を置いて話す場面など、この講座そのものが、ファシリテーションの実践の場になり、全員が体験できる講座になりました。

参加者の感想では「今日(講座の翌日)地域住民の方を対象とした講座があり、実践してみました。講座を受ける前だったら、沈黙が嫌で進行役の自分がたくさん話してしまうのですが、目標設定が明確であり、参加者も意欲的な方が多く、活発な意見が飛び交いました。しかし、話が膨らみすぎて、次の話にいけない場面もありましたので、時間管理や介入を取り入れ、最後の振り返りまで時間内に終えることができ、尚且つ、参加者が「有意義だった」「(目標を)実現できそう」と言って帰られたことが、とても嬉しかったです」「一番新鮮だったことは、ファシリテーターと参加者という構図ではなく、みんながファシリテートしあうことができると知ったことです。目指したい世界だと思えました。」など今回の講座も参加者からの評価の高い学習会となりました。