2024年9月12日(月)9時30分より、コープながの本部1階E会議室(長野市)及びオンライン会議システムにより、2024年度第2回長野県生協災害対策協議会が開催されました。コープながの、生活クラブ生協長野、こくみん共済coop、長野医療生協、上伊那医療生協、セイコーエプソン生協、信州大学生協、長野県高齢者生協、パルシステム山梨の9会員生協にて構成し、当日は、4会員生協と県生協連事務局の6名が参加しました。
定刻になり、事務局が開会を宣言し、大平委員長が挨拶の後、議長となり議事を進行しました。
◆内容
(1)事務局が2024年度第1回災害対策協議会を報告し、確認しました。
(2)各会員生協の災害対応マニュアルの初動訓練及び災害対応訓練の実施状況を共有しました。
・それぞれの出席者から、災害対応マニュアル(BCP)に沿った平時の訓練実施状況を共有しました。
・避難訓練はどの生協でも実施されていることを確認しました。
・大規模災害の対応訓練については、実施している生協と未実施の生協がありました。
・職員の安否確認システムの訓練や安否確認システムの運用上の課題などが出されました。
(全員登録、メールアドレスの更新、訓練実施時の未返信職員などの課題)
(3)図上訓練
テーマ :被災者の命を守る支援のあり方とは~能登半島地震での事例を踏まえて~
訓練目的:能登半島地震の事例をもとに、被災者支援のあり方について検討を行うことで、長野県生協連
としての対応・受援体制の強化を図る
<想定>前日、9/11に糸魚川-静岡構造線断層帯でM7.6の地震(震源地は諏訪市、最大震度7)が発生
し、松本地域・諏訪地域で家屋倒壊、土砂崩れ、液状化等大きな被害が生じた。
〇前半は講演:資料に沿って、講師の古越武彦氏より講演をお聞きして学習をしました。
能登半島地震において、現場での被災者支援状況や避難所の環境整備の課題などお聞きした。指定避難
所だけでは被災者収容できず、遠距離移動ができない高齢者や車が被災した被災者などは近隣の地域の自
主避難所での長期の避難生活を余儀なくされている現状。劣悪な避難生活で災害で生き延びた人も災害関
連死のリスクが非常に高いなど共有しました。
〇後半はワークショップ(全員でカード書きをして張り出しながら共有しました)
「災害用簡易トイレ」「キッチンカーに炊出しの依頼」「被害に遭われた方への訪問活動(共済)」「組合員
の安否確認」「アスザックフーズにフリーズドライ食材の提供を依頼」「虹の会の企業に食材提供、炊出
しを依頼」「災害時規制除外車両の提供ができる(10台)」「住宅生協を通じた住居支援」「県の災害物資
輸送」「組合員へのボランティアへの参加呼びかけ」「支援物資を集める」「会員生協への支援の協力を呼
び掛ける」「食料など支援物資の提供を行う」「行政との協定に基づき支援活動」「県生協連からの要請に
より物資の手配」
受援と連携の支援活動を推進するリーダーを決めて、司令塔の体験をしました。
被災者視点で考えた時に
・食の支援による安心感
・健康支援による安心感
・生活再建の見通しによる安心感
上記の3つの安心感をワンストップで提供できる避難生活場所の提供があると良いのではないか?
長野県生協連として今後、会員生協や他団体との連携での支援活動を考える練習として、今回のような図上訓練を継続して実施して、平時の備えを強化していくことが重要であることを確認しました。
5.その他、次回第3回の災害対策協議会は2025年3月7日13時30分~を確認しました。 以上