2021年1月29日(金)もんぜんぷらざ(長野市)の3階304会議室を配信スタジオにして、完全オンライン形式にて第3回災害時の連携を考える長野フォーラムが開催され、全国から300名以上の参加がありました。
長野県生協連が幹事団体として参加している長野県災害時支援ネットワーク(以下Nネット)が主催をし、令和元年ん東日本台風(台風19号)災害での支援活動やNネットの果たした役割を振り返る機会として企画されました。
冒頭、主催者挨拶の後、司会よりNネットの概要説明があり、長野県生協連の声掛けなどのきっかけも紹介され、災害発生前の関係団体の顔の見える関係づくりができていたことが、災害発生時のスムーズな災害支援活動の連携と協働につながったことなどが報告されました。
全体のコーディネーター役は全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)の明城徹也事務局長に努めていただきました。前半のリレートークでは「災害支援ネットワークとの連携の視点で活動を振り返る」視点で、連合長野・県生協連・長寿社会開発センター・JC長野ブロック・県弁護士会の5つの団体から報告がありました。どの団体からも顔の見える関係があり、Nネットが主催する「情報共有会議」で多くの支援団体の活動情報を知り、交流できたことが、スムーズな支援活動・より有効な支援活動につながっていたと報告されました。
後半のリレートークでは「災害の最前線での連携や支援活動全体を俯瞰しての視点で、Nネットの山室秀俊代表幹事・県社協の山崎博之氏・福澤信輔氏・長野県危機管理防災課の古越武彦氏・県共同募金会の塩澤宏之氏の5名の報告がありました。長野県地域防災計画の中にボランティア団体との連携が明示され、Nネットが災害前からフォーラム・ワークショップ・図上訓練などを重ねて来た結果、行政との信頼関係も生まれ、突然の災害時でもスムーズな連携や協働の中核的役割を果たしてくることができたことが分かりました。一言でいうと「あって良かったNネット」と表現され、全国的にもモデルとなる取り組みだと評価されました。
阿部守一長野県知事のビデオメッセージも紹介され、行政と民間・NPOが災害支援で連携協働していく重要な役割をネットワークが果たしたとの評価とともに、これからも官民が協働して災害支援でも力を合わせて取り組んでいきたいと励ましのメッセージをいただきました。最後に山室代表幹事から、Nネットの今後の取り組みとして災害時クラスターアプローチを進め、また市町村域でのネットワーク構築も広げていきたい。県内各地の災害支援に関わる行政や諸団体ともっともっとつながりを広げ、次の災害への備えのために連携と協働をすすめましょうと呼びかけがありました。