11月14日(水)~15日(木)の2日間、県生協連医療部会県外視察が行われ、長野医療生協、東信医療生協、上伊那医療生協、事務局から11名が参加し、三重県のみえ医療福祉生協のガーデン大山田と陽だまり看護小規模多機能施設を視察し、関係者と懇談及び活動交流を含めて、視察を行いました。
今回の視察は医療福祉生協連の機関紙COMCOMの2017年5月号の協働のある風景でみえ医療福祉生協ガーデン大山田の活動が紹介されていたことがきっかけです。14日の午後にガーデン大山田に到着し、13名もの代表や運営委員、関係者のみなさまの歓迎を受け、穏やかな内に交流が始まりました。代表の多田征士氏より松代藩と桑名藩の歴史的なつながりのご紹介を聞き、代表の寺崎由郎氏と代表の平手マリ子氏よりガーデン大山田の誕生と発展の経過についてお話を伺いました。準備期間には地域の組合員訪問とアンケート調査を行い、地域ニーズ把握を重視し、同時にみえ医療生協としてつながりマップ作りを行い、過去にも今もつながりのある子育て時代の仲間、新婦人の会、年金者組合の応援、地域委員会、職員などの協力を得て準備を進めてきました。
お話の中では、地域に「ガーデン大山田」を知らせることに積極的に取り組んでいる、毎月発行の「ガーデン大山田だより」は医療生協・新婦人・年金者組合・公共機関・住民自治体・行政・中日新聞や地域の情報誌などその多様さに驚きました。活動も多岐にわたり、健康体操・サロン・ママカフェひまわり・多世代交流のガーデンキッチン・教育支援ルームほたる・日本語教室・物忘れ講座・くらしなんでも相談会・地域子育て支援・卓球サークル・ボーリングサークル・健康ウォーキングなどなど、常に地域に開くこと、地域の人がやりたいことをやれる場(庭:ガーデン)として運営されています。その結果、一年目は利用者1000人、二年目は2200人、三年目は3000人に達する勢いで活動が進められています。個々の活動紹介はそれぞれの活動を運営している12名の方々から、お一人ずつお話をお聞きしました。運営側としてのご苦労よりも活動がやりがいになり報告されるお一人お一人の生き生きとした表情がとても印象的でした。お話の中で今年の9月に作成された「ガーデン大山田」の関係団体のつながり図では地域の35もの団体との関係がありました。
15日はみえ医療福祉生協の看護小規模多機能居宅介護ケアステーション陽だまりを見学させていただき、ブロックマネージャーの長谷川真介氏、施設長の長谷川容子氏、管理者の瀬戸洋平氏よりお話を伺いました。会員生協の中でも今後「看護小規模多機能施設」の計画があり、具体的な質疑と交流が行われました。
今回の視察では桑名市に到着時から二日間、みえ医療福祉生協の寺崎由郎副理事長様にご同行いただき、スケジュールの調整やご案内をいただきました。地域に開かれた取り組みが、地域住民の方々が主役になり生き生きと展開されている様子をしっかりとお聞きすることができ、たいへん充実した視察研修となりました。