長野県生活協同組合連合会も参加をしている長野県協同組合連絡会では、秋に計画している「信州まるごと健康チャレンジ2018」のキックオフ学習会を2018年7月10日(火)、ホテルメトロポリタン長野にて開催し、それぞれの構成団体の組合員・役職員・一般参加者を含めて、120人の参加がありました。
第1部では、昨年に引き続き今年も、東京大学大学院医学系研究科社会予防疫学教授の佐々木敏氏を講師にお招きし、「データ栄養学のすすめ」と題してお話いただきました。昨年の講演を復習し、食塩過剰摂取についてや減塩と高血圧の関係を確認しました。また、「肥満」について、食べる速さと肥満度の関係や高齢期の肥満とやせの意味などのお話を聞きました。高齢期になるほど、目標とするBMIは増えることなど、意外な科学的なデータのお話がありました(70台以上では目標BMI21.5~24.9)。最後に、自分自身の食習慣を知ることの大切さとそのツールとしてのBDHQの紹介がありました。
第2部では、松本大学人間健康学部の田邉愛子様より、「性別・年代別の運動ポイントと効果的な運動実践方法」と題して、ご講演をいただきました。運動不足は日本人の死亡の3番目のリスクであり、人が寝たきりになると3週間で30歳年を取ることと同じ状態になるなど、ドキッとするお話がありました。「運動習慣がある」とは30分以上の運動を週に2回以上行っていることだそうです。また室内でもできる具体的な体の動かし方を会場の参加者と一緒に実践してみました。
参加者の感想は大変好評で、是非またこういう学習会を企画してほしいとの要望が多く寄せられました。
【参加者の声】
・科学的な根拠に基づくお話で、とても胸に落ちる内容でした。
・日頃の食事を見直すきっかけになりました。
・田邉先生のお話はとても楽しく、具体的な指導もあり、重要さが伝わり嬉しかった。
・運動する習慣がないので、危機感を覚えました。また来年企画してください。
・肥満について詳しくお話を聞けてとても良かったです。情報を何でもうのみにせず、科学的なデータに基づく情報を信用して、気を付けていきたいと思いました。