長野県生協連介護福祉部会は、新型コロナ感染拡大の影響で集合しての学習交流の機会がない中で、オンラインでの学習交流会で互いに学び合い事業に役立つ情報交流をしたいとの声があがり、2021年9月15日(水)9時30分~11時に、「看護小規模多機能居宅介護・小規模多機能居宅介護についてのオンライン学習交流会」を開催しました。当日は5生協と事務局を含めて13名の参加がありました。
冒頭、豊田孝明介護福祉部会長より挨拶があり、講師の上伊那医療生協の藤田将仁介護事業部長から「小規模多機能居宅介護と看護小規模多機能居宅介護について」と題して60分間の講演をしていただきました。
上伊那医療生協の沿革の中で、2012年生協ケアセンター春近なないろの家開設から、法人全体として地域密着による地域包括ケアにシフトチェンジしてきた経過を話されました。上伊那生協病院を中心にしながら、地域の31カ所に介護事業所を開設運営し、地域に戻った人をどう支えていくのか、「人をど真ん中」に点から線へ、線から面へつないでいくサービスでなくては地域を支えることはできないとの方針で在宅強化を進めて来たと。
小規模多機能居宅介護施設とは、小規模(登録29名)・多機能(通所・訪問・宿泊)・居宅介護(ケアマネージャー)がひとつの事業所に集約され、24時間365日利用者を地域で支えるとの説明でした。単独の施設運営よりも、小多機・看多機では、地域との関りが大切で、常に地域に情報を公開し、地域にどう役立っているかを発信し、地域のステークホルダーの方々にも理解してもらわないといけない。管理者にはその視点と姿勢が必要だと話されました。
施設開設に必要な準備としては、地域分析・人材育成と確保計画・事業計画づくりが大切で、それぞれをきちんと同時並行で進めていく必要があり、それぞれの準備過程のポイント、情報、苦労など具体的にお話いただきました。
施設開設後に重要になるのが、利用者確保だが、単に利用者を集めるという視点ではなく、どういう方が小多機・看多機に向いているかを考えた利用者確保が大切だということです。報酬(利用料)も日割りではなく、月額になるので、利用頻度の低い方にとっては「割高感」が拭えないのだと。
また、人員体制と収支バランスについても具体的にどこが大変で、どのような状況であるかも説明いただきました。新規施設の建設から始めるとどうしても開設当初は減価償却が経営の負担にはなるが、現存施設の転用であれば、開設当初からの黒字化は可能であり、単独の施設管理よりも報酬が高い分、利用者を確保すれば収支は安定するとのお話でした。人員確保も人数を集めればよいということでもなく、どういう資質が必要か、どういう視点が必要か分かりやすく説明いただきました。
全体の講演の後、それぞれの参加者からは質問と感想が出され、一つ一つの質問には、藤田部長から丁寧に回答し、説明をいただきました。
上伊那医療生協が法人としての方針を確立して、継続して進めて来た事業戦略の中で、現在の施設開設と運営があるということ、また地域の行政とのコミュニケーションも継続して進めてくる中で育てて来た行政との信頼関係もある中での現在の事業でもあると理解ができました。
講師をお勤めいただいた上伊那医療生協の藤田将仁介護部長には丁寧なわかりやすい資料もご準備いただいたおかげで、充実した実りの多い学習交流会となりました。
尚、介護福祉部会では第2回の小多機・看多機学習交流会を12月に開催する予定です。第2回は管理者・スタッフ向けの運営ややりがいなどに商店を当てた内容となる予定です。
2021年9月15日(水)11時00分より長野県生活協同組合連合会事務所及びオンラインにて第3回介護福祉部会が開催され、長野医療生協、コープながの、東信医療生協、高齢者生協、上伊那医療生協、事務局より8名が参加しました。部会に先立ち9時30分から10時50分まで介護福祉部会主催の「小規模多機能居宅介護・看護小規模多機能居宅介護についての学習交流会」を開催し、その後11時00分より部会を開催しました。豊田部会長より開会あいさつがあり、その後部会の進行を行いました。
※議事に先立ち部会参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができるかを相互に確認しました。
◆会議内容
参加されたコープながのの山口部長、東信医療生協の中澤部長より報告をいただき、資料を共有しました。
感想や各法人の状況を交流した。大変良い内容だった。事前に案内文書と一緒に、先に配信された資料がわかりやすくポイントが絞られていて良かったことと、講演も聞きたいことに具体的に触れていただいたことについて、好評高声が多くありました。
次回部会の日程で、午後に開催する。症例報告、利用者の状況も知りたい、スタッフの一日の動きも知りたい、などの意見が出され、今後事務局が第2回学習交流会で聞きたい内容を集約して、講師の上伊那医療生協の藤田仁之介護部長にお伝えすることとし、第1回と同様に藤田部長に講演をお願いすることとしました。
・ファシリテーター研修会について、企画としては良いと思うが、具体的な内容が決まれば、職員の参加も検討したい。管理者向けと感じる。組合員活動や他の部門とも合同で開催する方向が良いと思うなどの意見がだされました。
・BCP策定とも関連して、県社協の災害福祉カンタンマップ研修会は、年明け頃の実施で準備を進めることとしました。
市の課長も含めたコミュニケーションの機会を継続できる方向で検討していくこととしました。
第4回部会 12月16日(木)は13:30~15:00にオンライン企画、15:00~16:00に部会開催
第5回部会 2月17日(木)は14:00~ オンライン開催 または 会場:
以上
2021年8月20日(金)に2021年度長野県生協連主催の理事長・専務理事懇談会がオンラインで開催され、10会員生協と理事、事務局、講演講師も含めて25名の参加で開催されました。
2年ぶりの開催となった理事長・専務理事懇談会は、冒頭太田栄一会長理事の開会挨拶で始まりました。
学習講演会では長野県社会福祉協議会より竹内善彦常務理事と吉沢光規総務企画部長より「社会福祉協議会の活動と連携・協働の推進について」と題して60分間のご講演をいただきました。社会福祉協議会は戦後、社会福祉活動強化のために作られた民間団体で、すべての市区町村、都道府県、全国で組織され、それぞれが独立した運営をしています。令和3年度事業計画「みんなで取り組む 地域共生・信州」の目標を掲げ、事業計画の紹介をされ、特にコロナ禍で、生活就労支援センター「まいさぽ」での相談や貸付の業務が通常の100倍、年間2万件に増えているなどのお話もありました。また、任意事業としては食料緊急支援のための「フードバンク事業」、就労支援の「信州あんしんセーフティネット事業」、保証(入居・身元)の「長野県あんしん創造ねっと」、コロナ禍での「緊急種労支援事業」などの紹介もありました。被災者支援の取り組みでは長野県災害時支援ネットワークの活動の紹介もあり、令和元年東日本台風災害での生協とも連携協働の活動のお話がありました。今後の生協と社協との更なる連携・協働の推進に向けては、「災害時にできたつながりを平時からの取り組みに」、「本業を生かした連携を」、「新たな資源開発による狭間の課題解決へ」と3つの提案があり、今後の連携協働について大変熱いメッセージをいただきました。
休憩後、会員生協の報告と交流が行われました。信州大学生協の関根専務からコロナ禍での事業状況や新入生などの学生の状況の報告があり、今後コロナ後の学生生活のサポートも大きな課題になるとのお話がありました。今年加入されたパフシステム山梨の志村専務からは組織紹介と山梨県内で取り組んで来られた活動紹介がありました。長野医療生協の本荘専務からは60周年になる生協の歴史とコロナ禍での事業活動状況、コロナ対応の状況などご報告いただきました。コープながのの丸山専務からは災害支援活動、コロナ禍での組合員とのつながりづくりの活動、平和活動でのマツシロ地下壕ガイドやSDGsの講師依頼などの紹介がありました。
画面越しにはなりましたが、久しぶりに顔を合わせることができた今回の懇談会では、特に昨年春以降のコロナ禍での活動の悩み、運営の苦労、事業活動の対応などの苦労をお互いに交流する貴重な機会となりました。最後に関根明副会長の閉会の挨拶があり、懇談会は終了となりました。
2021年8月20日(金)13時30分から長野県生活協同組合連合会事務所(長野市)及びWEB会議システムにより第2回理事会が開催され、会長、副会長2名、理事9名、監事2名はWeb会議システムにより本理事会に出席しました。第2回理事会には合計で理事・監事12名が出席しました。
なお、議事に先立ち理事会参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができることを相互に確認しました。以下の議題が承認、確認されました。
13時30分、関佳之専務理事が開会を宣言し、太田栄一会長理事が挨拶を行い、理事会規則第7条により議長に関根明副会長理事が選任され、議事に入りました。14時20分にすべての議事を終了し閉会しました。
≪議決事項≫
関専務理事より、役員の期中退任に伴う県生協連理事会へのオブザーバー参加に関する件について、説明と提案があり協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
関専務理事より、会員生協(長野県高齢者生協)の日生協加入推薦の件について、説明と提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
関専務理事より、賛助会員(パルシステム山梨)の正会員加入の件について、説明と提案があり、協議を行いました。協議の結果、提案の通り承認しました。
≪協議事項≫
1. 県議会各会派との懇談会の開催に関する件
関専務理事より、県議会各会派との懇談会の開催に関する件について、説明と提案があり協議を行いました。協議の結果、開催日程や方法については、継続して検討することとしました。
≪報告事項≫
以下の事項を事務局が報告し、了承しました。
1.機関会議等報告
(1)第1回理事会
(2)第2回常任理事会
(3)7月度決算概況
2.その他報告
(1)第1回医療部会
(2)第1回会員活動担当者交流会
(3)第3回、第4回消団連幹事会
(4)第2回介護福祉部会
(5)第4回信州まるごと健康チャレンジ実行委員会
(6)職員交流集会アンケート結果
(7)マネーリテラシー講座
(8)日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める署名
(9)BDHQ学習会
(10)指導検査(長野県)
3.情報提供
(1)信州環境フェア2021
(2)組活ニュース
(3)県連活動推進会議
(4)ブロック別情報交換会
以上をもってすべての議事を終了し、議長が14時20分に閉会を宣言しました。
信州まるごと健康チャレンジ2021第4回実行委員会が8月5日(木)13時30分からオンライン会議システムにて開催され、10名が参加しました。実行委員会の関佳之事務局長(県生協連専務理事)が開会の挨拶を行い開会し議事を進行しました。
なお、会議に先立ち参加者全員が一堂に会するのと同等に充分な意見交換ができることを相互に確認しました
アンケート結果を報告し、共有した。多くの参加者から好評の評価をいただいた。
村山洋史先生の講演はHPで公開しているので、一年間はいつでも自由に視聴できるとの報告がありました。
参加者の中で、32名の方からパンフレットの送付希望があり、合計250部のパンフレットを送付しました。
「信州健康チャレンジ俱楽部」へのメルマガ登録希望は8名、興味関心があるは63名でしました。
・パンフレットの組織内外での配布状況を交流しました。
・今後、組織内での実施報告ハガキの回収集約について、組織内で改めて協議確認することを確認しました。
・事務局より、4年間のパンフレット発行枚数の推移及び外部団体や協力団体への配布状況と現在の在庫状
況について報告がありました。現在、18000枚~19000枚予備があることから、各実行委員組織での配布希望があれば、事務局に連絡をすることを確認しました。
・メルマガ「信州健康チャレンジ俱楽部」の目的や発行趣旨、今後の発行計画について説明提案があり、
全体で確認しました。
・事務局より、現在のメルマガ登録申し込み65名、登録完了53名との報告がありました。
・7月30日(金)にメルマガ第1号発行、メルマガアンケートには15名が回答。
・実行委員会組織内の参加者を広げる。役職員への配布と結果報告の集約のお願い。
・メルマガの定期発行と登録者の交流、アンケートによる声の集約。
・メルマガに掲載する情報の収集、メルマガ運用の委託先(パソコン処)との連携強化。
・健康チャレンジ実施報告の学習会の開催計画
⇒松本歯科大学の増田教授の協力が得られ、今後学習会講師などを依頼できるとの報告がありました。
⇒健康チャレンジ結果報告の学習会の内容について希望や意見があれば、事務局に連絡することとしました。
第5回実行委員会 10月11日(月)13:30~14:30の予定。詳細は後日案内することとしました。
以上