長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

消団連

第51回長野県消費者大会開催!

  • 2021/12/30

長野県こども若者局 宮下尚子氏

日生協組織推進本部 新良貴泰夫氏

チャイルドラインながの 美谷島恵子氏

11月26日(金)、オンライン企画(YouTubeのライブ配信)にて、「第51回長野県消費者大会」が、「『ウィズコロナpart2』コロナでくらしはどう変わったか」~SDGsのゴールとの関り=私たちの課題~をテーマに開催し、55名がアクセス、県下各地にてご参加(視聴)頂きました。

冒頭、司会の県消団連の菊池敏郎幹事(長野県農民連)の開会あいさつの後、鵜飼照喜会長より主催者挨拶があり、3人の講演者からのお話をお聞きして学びました。

最初に「コロナ禍のひとり親家庭実態調査から見えること」と題して、長野県県民文化部こども若者局こども・家庭課の宮下尚子様よりお話をお聞きしました。最初にひとり親施策の説明があり、非正規率が50%と高く、コロナによる年収減少の影響が大きい世帯が多い実態がある。休業補償を受けた人も25%と低い。様々なアンケート結果の説明がありましたが、ひとり親家庭への補償への一般の人の理解が低いことや、行政の支援策の認知度が低いことなどの課題をお話いただきました。

次に「気候変動問題に対しくらしのなかで出来ること」と題して、日本生協連組織推進本部の新良貴康夫様よりお話を聞きました。生協の活動紹介とともに、地球温暖化の現状について「環境省の作成した未来天気予報」を見ながら危機的な温暖化課題の重要性を説明され、一人ひとりのくらしの中で地球温暖化=温室効果ガス排出削減の具体的な方法をお話いただきました。今後くらしの視点で大切なことは、一人ひとりがやることを決める、そして脱炭素ライフスタイルを実行する。そのためには家庭部門で66%の削減が必要とのことです。長野県民は一人当たり年間7.6t排出を2.6tへ削減する。住居対策、移動交通対策、食の対策などの解説があり、自分のくらしをどう変化させると温暖化を抑制できるかを分かりやすく教えていただきました。

最後に「コロナ禍の子どものこころ」と題して、NPO法人ながのこどもの城いきいきプロジェクト チャイルドラインながの事務局の美谷島恵子様よりお話を聞きました。子どもの笑顔と子どもの声に耳を傾ける大人を増やすために活動をしているとのこと。チャイルドラインは全国組織で、「ヒミツは守るよ」「どんなことでもいっしょに考える」「名前はいわなくてよい」「切りたいときには電話を切っていい」の4つのルールの元、傾聴・受容・共感を大切に、子どもたちの声を受け止めています。話を聞いてもらうだけで、自分自身を認めてもらえた、自己肯定感を持てる、話をしてすっきりした、自分は生きていていいんだとの声を聴くと、この活動の大切さを実感します。具体的な子どもたちの声をお聞きすると胸がしめつけられる思い、胸が熱くなる気持ちになりますが、子どもたち自身の力を信じて、子どもに寄り添い活動されているチャイルドラインの活動を応援したい気持ちになりました。

最後に、長野県消団連の小日向茂副会長(連合長野副事務局長)より御礼とまとめの挨拶を行い閉会としました。