長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

消団連

第55回長野県消費者大会開催!

  • 2025/12/02

消団連 新井あゆみ副会長

長野県県民文化部 直江崇部長

大阪ボランティア協会 早瀬昇理事長

 11月21日(金)に、コロナ禍以降5年ぶりに、「第55回長野県消費者大会」を長野市生涯生活センター大学習室1(トイーゴ4階)にて開催いたしました。
「平和で豊かな未来のために私たちができること」~SDGsのゴールとの関わり=私たちの課題~をテーマに開催し、講師を含め63名の方にご参加いただきました。
大会冒頭では、長野県消費者団体連絡協議会の新井あゆみ副会長(コープながの)
より主催者挨拶があり、続いて来賓としてお越しいただいた長野県県民文化部の直江崇部長よりご挨拶を頂戴いたしました。
また、講師に社会福祉法人大阪ボランティア協会 理事長の早瀬昇氏をお迎えし、「人も街も元気になる秘訣!~ボランティアの役割とその可能性を考える~」をテーマにご講演いただきました。
講演では、「地域共生社会づくりに欠かせない『ボランティア』」に焦点をあて、ボランティアという言葉の持つ「自発性(やる気)」、「社会性(世直し)」、そして「無償性(手弁当)」という三つのポイントについて、語源や歴史的背景、行政との違いなどを交えて詳細にご説明いただき、改めてその本質を理解することができました。
また、災害ボランティアをはじめとする各種ボランティア活動の具体的な事例や活動紹介を交えながら、その役割、価値、可能性について、人権尊重の視点から深く掘り下げていただきました。特に、「有償ボランティア」の課題点や、市民活動の持つ「恋愛」に似た側面、無償性だからこそ発揮される「参加の力(威力)」といった点について、お話を伺うことができ、大変感銘を受けました。
後半は、「ワールドカフェ」と称したワークショップを実施しました。早瀬昇講師によれば、「ワールドカフェ」とは、会議室で繰り返される機能的な会議よりも、「カフェ」のような気の張らない場でのオープンで自由な会話を通してこそ、生き生きとした意見の交換や、新たな発想の誕生が期待できるという考え方に基づいた話し合いの手法との説明がありました。
キーワードは「他花受粉」で、最初に話したテーブルでの気づきやアイデアが、この「他花受粉」のように他のテーブルへと拡がり、交わり、新たな発想や気づきが生み出されると解説されました。
今回のお題は、活動中・経験者の方は「市民活動での出会いを通じて体験した楽しかったこと、魅力と感じたこと」、これから活動する方は「そんな楽しかった体験を得るにはどんな姿勢・スタイルが秘訣か」を共有し、その上で「この楽しさを、地域・周囲に広げるための工夫」を話し合うというものでした。当日は14グループに分かれ、活発なワークショップが行われました。
参加者の方々からは、特に異業種の方々との対話や意見交換を通じて、多くの情報や新しい視点を得ることができ、非常に有意義で楽しかったというご意見が多数寄せられました。その他にも、今回の機会を通じて、つながりの重要性や、ご自身の存在意義のようなものを感じることができたというご感想もいただきました。

「ワールドカフェ」の様子


最後に、長野県消団連の古田伸一副会長(連合長野)より御礼とまとめの挨拶を行い閉会としました。