長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

長野県総合5か年計画学習会開催報告!

  • 2023/07/26

4月25日(火)に長野県生協連主催の「長野県次期総合5か年計画~しあわせ信州創造プラン3.0~大改革への挑戦「ゆたかな社会」を実現するために~を開催し、4生協及び事務局から15名の参加がありました。講師の長野県企画振興部総合政策課係長の櫻井傑氏(総合計画担当)を講師にお迎えして実施しました。

講演では最初に、次期総合5か年計画の作成プロセスの説明があり、審議会での審議・県民との意見交換・有識者の講演・県議会での議決を経て決定したとのこと。特に有識者の講演に触れて、神野直彦氏(東京大学名誉教授)や広井良典氏(京都大学教授)・山崎史郎氏(内閣官房参与)・占部まり氏(宇沢国際学館代表取締役)のそれぞれの講演概要の説明をお聞きして、計画作成の背景から学びました。AIを活用した未来予測では2万通りの予測の中で最善の未来に向かうための3つの分岐点を明確にして、政策の重点に反映させていると話されました。

長野県総合5か年計画(Vr3.0)は、県民との共創型の総合計画で、概ね2035年の長野県の将来像を展望した計画となっており、これを実現するための今後5年間の行動計画になっています。

人口減少をはじめ、今後の長野県の8つの変化にどう対応していくか、その時に長野県の強みや特徴を生かして対応していくという視点の話がありました。長野県を客観的に分析して、未来予測の中でももっともよい状態へ向かっていくための様々な施策についてお話いただきました。「確かな暮らしを守る」と「信州からゆたかな社会を創る」という視点で17の指標を掲げてまとめられています。①持続可能で安定した暮らしを守る、②創造的で強靭な産業の発展を支援する、③快適でゆとりのある社会生活を想像する、④誰にでも居場所と出番がある社会をつくる、⑤誰もが主体的に学ぶことができる環境を作る、の5つの政策の柱に、それぞれの施策のめざす姿を掲げ、40の主要目標と128の施策達成目標の概要を具体的にお話いただきました。

一方、様々な危機が複合的に押し寄せている現下の難局を乗り越え、新しい時代に向けて、社会経済システムの転換や施策の新展開・加速化、他に先駆けた取組み等を特に進めていく必要がある政策をピックアップし、8つの「新時代創造プロジェクト」を提示。1.女性・若者から選ばれる県づくりプロジェクト、2.ゼロカーボン加速化プロジェクト、3.デジタル・最先端技術活用推進プロジェクト、4.個別最適な学びへの転換プロジェクト、5.人口減少下における人材確保プロジェクト、6.世界で稼ぎ地域が潤う経済循環実現プロジェクト、7.県内移動の利便性向上プロジェクト、8.輝く農山村地域創造プロジェクトをそれぞれイメージと取組の例を示して説明いただきました。

最後に、計画推進の基本姿勢~「学ぶ県組織」と「対話と共創」~について触れられ、新しい時代に向けて、「豊かな社会」をここ信州から共に創っていきましょう!と締めくくられました。

講演後の質疑応答では、「人口減少に対して税収減少を前提にしているのか?」「県民への周知の方法は?」「中山間地での高齢者の暮らしを支える施策は?」など質問が出され、それぞれ丁寧に回答いただきました。長野県では総合5か年計画(Vr3.0)を広げるためにわかりやすいパンフレットとともに、今回新たに「ビジョンブック」を作成されました。有識者へのインタビューや社会を変革する8つの「新時代創造プロジェクト」そして未来の長野県で生きる“私”のストーリーとして2035年をイメージした暮らしの写真付きエピソードを掲載した内容です。県生協連では長野県から200部いただき、各生協へもお送りさせていただきました。追加で必要な場合には県総合政策課(026-235-7014)へご連絡ください。

★今回の学習会のアーカイブ動画(40分)を下記のURLまたはQRコードからもご覧いただけます。ご視聴ください。   https://youtu.be/-7mTgjWUc6U