長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

ファシリテーション講座を開催しました!

  • 2022/04/02

2月7日(月)13時00分から、「ワクワクする話し合いの場をつくる」ファシリテーション講座がオンライン企画にて開催されました。日本ファシリテーション協会フェローの鈴木まり子さんを講師にお招きして、県生協連主催の初めてのファシリテーション講座には、4会員生協から講師、事務局を含めて25名が参加しました。

 講座ではまず初めに、主催者の意思を事前に聞き取り、本講座の目的は『ファシリテーションの基本を学び、さっそく自分の現場や活動でやってみようと思う』ですと話され、講座の流れや参加者に求める姿勢やオンラインでのトラブル対応などを説明し、この講座に関わる人の気持ちをゴールへと整えて始まりました。

 「ファシリテーションとは」では、話し合いの場を有意義に進めるためのスキルとマインドとし、主役である「参加者・出席者」の話し合いを促進する、やる気を促進する、多様なつながりを促進することです。ファシリテーションの効果としては、参加者の「当事者意識」が高まること、と話されました。

 「ファシリテーションのスキルとマインド」では、目的とゴールを明確にしてプログラムデザインをする事が基本です。会議でも打ち合わせでも、リアルでもオンラインでも同様で、その話し合いの場がどんな目的の話し合いなのか?終わった時の求める状態を確認し、そのゴールに向かっての流れを描くことが事前準備となります。事前準備ができたら、話し合いの本番での進め方です。本番での進め方について8つのポイントを話されました。①進め方を伝えよう(オリエンテーション)、②話しやすい雰囲気づくりをしよう、③“Yes,andの精神でありのままを受け止め傾聴をしよう、④沈黙が続いたら話すより質問しよう、⑤人数(グループサイズ)を変えてみよう、⑥何をしてもらいたいか説明しよう、⑦書いて見える化しよう、⑧時間管理をしようの8つです。それぞれ具体的にどういう意味か、なぜそうするのかを説明いただきました。

 ファシリテーションのマインドは【うけとめる、公平に接する、参加者を信じる】です。話し合いの場でのファシリテーションでは主催者だけではなく、参加者としてファシリテーションに関わる方法もたくさんあり、「時間に遅れない」「目的や役割を質問する」「勇気をもって発言する」「参加者の発言を受け止める」「参加者に質問する」「周りに目配りをする」「最後に確認をする」などの方法です。

 3時間30分の学習会は途中に4回のグループワークが組まれていて、話し合いと講義が交互に行われる講座で、あっという間に終了の時間となりました。参加者からは「講義を聞くだけでなく、少人数でのグループの話し合いも有り、有意義な学習会でした。具体的な事例を分かりやすく示していただき、細かなところまで的確なアドバイスがあり、今後に活かしていきたい」「ファシリテーションはその場にいる人全員が出来ること。目的が決まればゴールというわけではない。」「まり子さん(講師)のお話がとても分かりやすく、また今後どう活かしていくかまで落とし込んでいただけてとても満足。」などの声が寄せられ、とても充実した時間となりました。

 今回は基礎編として企画しましたが、次年度(4月以降)に応用編を企画したら参加したいですか?の質問には94%の参加者が「参加したい!」と回答され、参加者からの評価も高い学習会となりました。