2018年1月29日(月)ホテルメトロポリタン長野3階浅間の間にて、長野県生協連・長野県社協・長野県NPOセンターが主催し、長野県が共催をして「災害時の連携を考える長野県フォーラム」が開催されました。
この企画は主催団体と長野県危機管理防災課とが協力して8回にわたる企画会議を重ねて準備をして来たもので、当日は97組織・団体から182名の参加がありました。
初めに長野県社会福祉協議会の青柳郁生常務理事より開会あいさつがありました。続いて全国社会福祉協議会 全国ボランティア・市民活動振興センター副部長の園崎秀治様より「民間における被災者支援と多様な連携の広がり~ボランティアの力を最大限に生かすための仕組み~」と題してご講演いただきました。
ご講演の中で、ボランティアの原則は自発性であり、活用ではなく連携・協働が基本、災害ボランティアセンター(以下、災害VC)運営の三原則は被災者中心・地元主体・協働であること、災害時の社協の役割や社協が災害VCを運営する意味、災害VCを支える支援の重要性などから、県域の支援体制充実の重要性、特に平時から顔の見える関係づくりの必要性についてお話いただきました。
続いて全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(以下、JVOAD)の事務局長の明城徹也様より「災害時における支援のネットワーク~支援の連携調整の取り組み~」と題してご講演いただきました。ご講演の中では、東日本大震災後、災害対策基本法や防災基本計画が改正される中で、3年間の検討を経て2016年11月1日に設立した経緯を話されました。東日本大震災の時の組織や団体のボランティアの活動が個々バラバラに行われていた様子や熊本地震での設立前のJVOADがかかわった被災地での情報共有会議の役割や運営状況、またその活動から見えてきた課題など、具体的な活動事例をお話しいただきました。
休憩と質疑応答をはさみ、後半は各参加者のエントリーシートの資料を基にグループ交流を行いました。最後には主催共催団体からの決意表明があり、お二人の講師から講評をいただきました。主催者を代表して長野県生協連の上田会長理事より閉会挨拶があり、充実したフォーラムが終了しました。