長野県生協連介護福祉部会の県外視察が10月24日(金)に神奈川県横浜市のリハビリテーション颯 横浜青葉で行われ、長野医療生協・コープながの・長野県高齢者生協・東信医療生協・上伊那医療生協・事務局を含めて12人が参加しました。
◆県外視察は「介護福祉事業の生き残りをかけた事業展開や組織を運営する人材育成の具体的な取り組みや現場の運営を学ぶこと」を目的として行いました。内容は、楓の風グループ代表の小室貴之氏の講演を午前と午後2回、生活相談員スーパーバイザーの渡辺明子氏の講演を1回、そして、「デイサービス藤の台」と「リハビリテーション颯」及び「楓の風の本部(在宅療養支援複合拠点と総合相談窓口)」の視察を行いました。
◆来年度から予定されている介護報酬の改定の意味とデイサービスに求められるサービスについて詳しく学ぶことができました。デイサービスの目的を『要介護状態となった場合においても、その利用者が可能な限りその居宅において、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう、必要な日常生活上の世話及び機能訓練を行うことにより、利用者の社会的孤立感の解消及び心身の機能維持並びに利用者の家族の身体的及び精神的負担の軽減を図るものでなければならない』と明確に規定しています。その実践がそれぞれの施設の現場で実際に見て来ました。それぞれの施設で行われているプログラムに「特別なもの」はありませんが、そのプログラムはすべて上記の目的のための手段(ツール)であるということが徹底されていました。
◆昨年と一昨年に学習会の講師として2度長野にお越しいただいた小室先生の運営する楓の風の視察からは、理論と実践に裏付けられたゆるぎない信念と迫力を感じた視察でした。具体的な介護保険の改定に対応した取り組みや考え方などをお聞きし、示唆に富んだ密度の濃い視察研修となりました。