5月16日(木)13時00分から、「ワクワクする話し合いの場をつくる」ファシリテーション講座(基礎編)が長野市生涯学習センター大学習室1(長野市)にてオンライン企画のハイブリッド形式にて開催されました。日本ファシリテーション協会フェローの鈴木まり子さんを講師にお招きして、県生協連主催の講座には、会場19人、オンライン35人、講師と運営スタッフを合わせ、全体で60名での開催となりました。参加者は生協・社協・NPO・労協・シニア大学関係の方・住民自治協議会など様々な地域の活動に関わっている方々でした。
講座ではまず初めに、今日の目的を『ファシリテーションの基本を学び、さっそく自分の現場や活動でやってみようと思う』ことですと話され、会場での進行とオンラインの運営と両方を参加者全員で見て聞いて参加することで、様々な形態の会議運営も学んでほしいとの説明がありました。
「ファシリテーションとは」では、話し合いの場を有意義に進めるためのスキルとマインドで、主役である「参加者」の話し合いを促進する、やる気を促進する、多様なつながりを促進することです。ファシリテーションの効果としては、参加者の「当事者意識」が高まること、と話されました。リアルでもオンラインでも同様で、その話し合いの場がどんな目的の話し合いなのか?終わった時の求める状態を確認し、そのゴールに向かっての流れを描くことが事前準備となります。
最初は講義で学び、次にグループワークでは「普段はどんな会議に参加している?その会議で気になっている事、改善したいことは?」を出し合いました。講師の鈴木まり子さんからは、参加者の「改善したいこと」一つひとつに対して、様々な事例を交えてアドバイスがあり、参加者からも納得と共感の声が出されていました。また、参加者からの質問にも応えながら「参加者の立場で会議をファシリテーションする方法は?」では、「目的や役割を質問する」「周りに目配りをする」「最後に決まった事を確認する」などの紹介がありました。「発言の長い人、発言力の強い人」に困っているとの発言については、その感情はあなたの主観ですね。参加者や発言者を信頼し、受け止め、本当に必要な時には介入をする。具体的な事例と共に説明があり、多くの参加者がハッとさせられる場面でした。
3時間30分の学習会は、あっという間に終了の時間となり。参加者からは「ファシリテーターの役割を助産師に例えての説明にはとても共感した」「まり子さん(講師)の場づくり、進行、あり方に惚れ惚れした。介入の仕方、対立構造を作らない、主観的視点か自分に問う、相手を信頼し尊重するなど」「講義と実践、質問と双方向の講座でとても良かった」「チェックインは大事、今後実践したい」など、大変好評で、とても充実した時間となりました。