長野県生協連は2020年9月14日(月)、JA長野県ビル12階B会議室及びオンラインでのライブ配信にて、信州まるごと健康チャレンジ学習会を開催し、オンライン参加者を含めて149名(実参加者22名、オンライン参加者127名)の参加がありました。長野県協同組合連絡会で秋に計画している「信州まるごと健康チャレンジ2020」のキックオフ学習会として開催しました。冒頭、太田栄一会長理事より主催者を代表して挨拶がありました。
最初の講演は、利根保健生活協同組合・利根歯科診療所の中澤桂一郎所長より「楽しみながらオーラルフレイル予防で健康寿命を延ばそう~人は口からダメになる、しかし人は口から再生する~」と題して、お話いただきました。ご講演では、最初に「みなさんは歯医者さんが好きですか?」との問いかけから始まりました。誰もが幼少のころに「あまり好きになれない場所」として歯科医院を記憶するが、これからの健康長寿の基本は「歯科治療」や「歯科検診」が非常に大切になります。肺炎の発症率もインフルエンザの発症率も、口腔ケアをしている人はしていない人と比べて大きく発症率に差が生まれます。またかかりつけ歯科医師の居る人は、かかりつけ歯科医師がいない人と比べて生存率に大きな差が生まれます。
年に2回、3回と定期的に歯科検診を受けることがどれほど大切なことかを具体的な事例や数値を示してお話いただきました。また、具体的な方法として“あいうべ体操”やロングピロピロなど日常生活の中で誰でも気軽にできることを紹介いただき、明日からの実践に役立つヒントをたくさんいただきました。
後半には松本大学人間健康学部スポーツ健康学科の田邉愛子准教授より「信州まるごと健康チャレンジ2019の成果と効果的な運動実践方法」と題してご講演いただき、その後松本大学の田邉ゼミの竹原征也さん、斎藤佑紀さんを講師に運動教室を開催いただきました。まず、田邉先生からは2018年と2019年のそれぞれ健康チャレンジに参加された2000名以上のデータの集計と比較分析の結果を丁寧にご紹介いただきました。参加者数では県内の4地域での差があるが、いずれの地域でも男性参加者の2~3倍女性の参加者が多い。今後パンフレットの配布や参加呼びかけの工夫も必要と考えられる。参加者の64%が「効果があった」と前向きな評価をしており、「来年も参加したい」は全体の94%が、健康チャレンジの60日間終了後も「継続したい」は全体の95%が回答。多くの方の日常的な健康づくりのきっかけになっていると考えられるとのことでした。
田邉先生の講演後、田邉ゼミの竹原さん、斎藤さんを講師に運動教室。座っていてもできるいくつかの運動を全員で行い、日ごろの運動不足を実感しました。具体的に身体のどの部分にどう効果があるのか?を親切に丁寧に指導していただき、ちょっときついけど楽しい運動教室になりました。
参加者からは、とても分かりやすく参考になった。オーラルフレイル予防が健康寿命に繋がることが良く分かった。日常的に実践できるあいうべ体操やロングピロピロなどやってみたい、などの声が寄せられました。また過去の健康チャレンジの成果からいろんなことが分かりました。自分自身が参加していた意味を改めて理解できました。学生さんの運動実践方法はきつかったけどとても楽しくでき、後で足が少し軽くなりました、などの感想が寄せられました。