長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

木もれび通信

赤いハナミズキの実

ハナミズキは街路樹にも多く用いられ、4月下旬から5月上旬に白色やピンク色の花をつける。ハナミズキの実は赤い複合果で、この季節にはよく目にする。春先には花を、夏には木陰を提供してくれて、秋には赤い実をつけて鳥たちの美味しいご飯になる。人が食べても害はないそうだが、とても不味くてたべられたものではないとのこと。(中谷)


あじさい②

この季節、やっぱり、あじさいに目がいきます。ガクアジサイ、上品な雰囲気があるように感じます。


あじさい

アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に酸性ならば青色、アルカリ性ならば赤色になるといわれています。これはアルミニウムが根から吸収されやすいイオンの形になるかどうかに、pHが影響するためです。すなわち、土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンと結合し、青色を呈する。逆に土壌が中性やアルカリ性であれば、アルミニウムが溶け出さず、アジサイに吸収されないため、花は赤色となるでしょう。

梅雨空の下のひそかな楽しみはこの雨に濡れたアジサイのきれいな花を見ることです。(中谷)


かつては、水稲の裏作として栽培されていましたが、現在は水田の転作作物としての生産が主体となっています。小麦は「うどん」をはじめ、北信州の郷土食である「おやき」の原料としても使われています。「おやき」は地域によって調理方法が異なるほか、季節によって中に入る具も様々で、いろいろな味が楽しめます。長野県農業試験場で育成した「ユメセイキ」は主にうどん用として利用され、「ハナマンテン」は中華麺への加工適正が高い硬質小麦で、「ゆめかおり」はパンの加工適正が高い硬質小麦だそうです。(中谷)


桑の実

桑は昔からカイコの餌として重要な作物であり、また果樹としても利用されていました。雌雄異株ですが、同株のものもあります。春に開花し、雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につきます。果実は初夏に熟し、キイチゴのような、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなります。熟すと赤黒くなり、甘くて美味しい果実です。私も子どもの頃は野山や畑にある桑の実が実るのが楽しみで、良く食べていました。今でも見つけると一粒頂く癖が抜けません。(中谷)