介護福祉部会は9月21日(土)、松本勤労者福祉センター第7会議室(松本市)において介護福祉講演会を開催し、会員生協及び生協以外の介護事業所からサービス提供責任者、ケアマネージャーなど47名が参加しました。
はじめに鈴木友子部会長(県連理事・県高齢者生協専務理事)が開会挨拶を行い、NPO法人楓の風グループ代表の小室貴之氏から「スタッフを成長させる目的志向ケアと自立支援」をテーマに講演をいただきました。
講師からは、安全・安心の「ケア」のマネジメントから、利用者がその人らしく生きられるように心を配る「想い」のマネジメントにすることを目標に、関係者が「目的」、「プロセス」「ケア情報」「ナラティブ(物語り・その人の人生経験」などを共有しながら、利用者の役割感を大切にした実践など、目的を持ったケアについて、たくさんのことを学ぶことができました。
参加者アンケートから
・ 介護保険制度の理念は「自立支援」だということ。それがわかっていれば制度改正の案が出てもこわくない。というお言葉でした。地域包括ケアを実践されてこられたお話は、大変心に響きました。カンファレンス当日の成果を話し合う事業所はモチベーションが高い。
・ やってあげることが安全・安心なのは確か。でもお世話をするほど役割感が減ってしまう。こちらも安全や効率のために、本人ができることを阻止して過介護になりがち。お世話になる利用者からできる範囲で役割を持つ利用者さんへと意識高めたい
・ 利用者に主体性を持ってもらう事。スタッフ、モチベーションについて。笑ったり楽しんでもらう事に満足感を得ていたが、そこに目的がないとダメだということ事に気付いた。今後、上手く実践できるか分からないが、目的を持ったプログラム作りをしていかないといけないと思わされた。何となく、介護の視点がずれていたかと思います