謹んで 新年のお喜びを申し上げます。
迎えた2021年が、みなさまにとりまして、より良き年となりますよう、お祈り申し上げます。
昨年は、台風災害からの復興に取り組む一年との思いで新年を迎えましたが、世界規模で感染が拡大した新型コロナウイルス感染症への対応を余儀なくされた一年となりました。
休校、外出自粛、リモート勤務、自粛営業、出入国制限など普段のくらしが一変し、経済にも大きなダメージを与えています。増え続ける感染者により、医療の重要性を痛感するとともに、マスクなど衛生品の不足では、海外に製造の大半を頼っていることの危うさを浮き彫りにしました。そして、GOTOキャンペーンの最中、気温の低下とともに発生した第三波の感染拡大は、経済活動と感染症との共存の難しさをあらためて知ることとなりました。かつてない早さでワクチンの開発がすすんでいますが、しばらくは、わたしたちのくらしに大きな影響を与え続けると思われます。
SDGs(持続可能な開発目標)の達成年度まで9年となりました。十年ひと昔と言われますが、この9年間で、世界は大変革を成し遂げなくてはなりません。「核兵器禁止条約」が1月に発効し、延期されていたNPT再検討会議は8月に開催される予定です。世界に様々な影響をもたらした米国の大統領も交代します。丑年の2021年は、自国中心主義に歯止めをかけ、世界が協調して持続可能な社会の実現に歩みだす年としたいものです。
コロナ禍により、景気の低迷、雇用環境の悪化・所得の減少し、貧困や格差が拡大するなど社会不安が増す中、長野県では、生協の組合員が50万人と県民世帯の6割りとなりました。地域のみなさまから期待と信頼を受けている証だと思います。長野県生協連は会員生協のみなさまとともに、こうした期待や信頼に応え続けるため、高齢者をはじめ子育て世代や社会的弱者と言われるあらゆる立場の方々にも配慮し「誰も置き去りにしない」安心してくらし続けられる街づくりに、地域社会の一員としてその役割を発揮して参ります。
本年も、みなさまの変わらぬご支援・ご協力をお願いいたします。
2021年 元旦
長野県生活協同組合連合会
会長理事 太田 栄一