生活・自然・まちづくり。感じた想いを綴ります。
明けましておめでとうございます。
この間の世界的な金融バブルの崩壊は私たち国民の生活を直撃しています。企業業績の悪化は雇用と家計への不安を招き消費者の購買意欲を低下させ生協事業にも深刻な影響を与えています。急激に進行する少子高齢化や社会保障制度等の先行きをめぐる不安は将来のくらしにも重く影を落としています。
しかし、このような事態を招いた背景である利己的な利益最優先、優勝劣敗の過度の市場原理主義は、当然行き詰まり、一方で思いやりや助け合いの協同の理念に基づく事業や活動が再評価される機運も高まっています。
私たちが安心して暮らせる地域社会を実現していくために、みんなの力を寄せ合い、お互いに助け合うことで自分たちのくらしを良くしていくのだという、協同組合の存在意義が今ほど求められている時はないと思います。
県内の生協ではくらしの安全安心を求める取り組みが地域の様々な皆さんとの「協同」の取り組みをとおして広がっています。
2010年という節目の今年、県生協連にとっては第10次中計の最終年、仕上げの年であり新たな中計策定の重要な年でもあります。あらためて県連役職員、会員生協が共にそれぞれの立場から地域での交流と協同の輪を一層広げ、生き生きとした地域の再生にむけて、期待される役割を担えられるよう、本年も皆様と共に頑張っていきたいと思っています。
今年もよろしくお願いいたします。
会長理事 清水邦明