生協連がお送りするフォトブログです。随時更新中!
秋の空で高いところにできる雲には色々な名前がついていて、調べるとどれも巻積雲(絹積雲:けんせきうん)の俗称だという。
小さなかたまりの雲が鯖(さば)の背中の模様のような波状のものや、鰯(いわし)の群れのようなもの、魚の鱗(うろこ)に似ているものなど、見え方から名前がついたのだろう。
ちなみに、これらの雲は低気圧が近ずくと出来、やがて天気が崩れて雨がふるといわれているそうだ。
晴れ晴れとした空の高いところに見える雲を見上げると、深呼吸したくなる。(土屋)
まわりの緑の山々が、頂のほうから麓へとなだらかに黄色や赤の色づきが広がっている。
平地でも一気に鮮やかな赤・黄に葉っぱが見ごろとなり、散り始めた木々も多い。
「紅葉狩り」という言葉は、自然を愛で、草花を眺めることを「狩」とつけた、いにしえの時代の富裕層の粋(いき)の世界からのものと思うが、日本の言葉づくりの豊かさを感じる。同じ「紅葉狩」でも、平安時代中期の平維茂(たいらのこれもち)の英雄譚として能などで演じられることも多い、戸隠・鬼無里の鬼女紅葉伝説は有名。。今は長野市となった鬼無里には京に由来する地名が多く、都人が流されていたというのもうなずける自然豊かな良いところだ。水芭蕉の咲くころにまた訪れてみたいと思う。(土屋)