生協連がお送りするフォトブログです。随時更新中!
小学校などの校門の脇で見かけることも多いが、寸暇も惜しみ勉強して偉人になったということしか知らなかった。
二宮金次郎は、神奈川県小田原の没落した農家で生まれ育ったという。貧しさを糧とし、夜明け前から山で薪を拾って売り、昼間は田畑を耕し、夜はわらじを作りながら時間を割いて勉強をし、若干二十歳で二宮家を再興した。そのことから奉公先の服部家、さらには小田原藩などたくさんの自治体の財政再建を任されたとのこと。明治・大正・昭和の戦前までは、道徳教育の象徴として政治的に利用され、全国の学校に立てられた。
戦後は二宮尊徳の本来の思想であり一種の組合運動でもある「報徳」の思想から設置されたものが多いと聞く。報徳の思想は、人々の徳が徳によって報われ、経済的にも精神的にも豊かに暮らすことができるという社会づくりを説いている。
ちなみに、少年金次郎の読んでいる本は、「論語」とか「大学」といった中国の古書らしい。(土屋)
オオシラヒゲソウは、雪ノ下科の植物で参道脇の小川のそばに群生してちょうど花を咲かせていた。
その名の通り、花弁の周りにレース飾りのように白いもじゃもじゃがたくさんあって、おもしろい形の花だ。カラスウリの花にもちょっと似ている。
戸隠は、秋が駆け足で近づいてきていて、花の咲く植物もほとんど葉ばかりになり、紅葉の時期まであとわずかという気配だった。参道には栃の実の殻ばかりが散らばっていたが、中の実は人の来ない夜のうちに動物達が持っていくのだろうか。
大勢の家族連れ、団体の参拝客が思い思いの速度で参道を行き来していたが、この道は癒しの空間になっているのだろうと思う。歩く人々の穏やかな顔を見て、ブームになりつつある「巡礼の旅」の一端を垣間見た気がした。(土屋)