長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

長野県協同組合連絡会主催 職員交流集会を開催しました!

1月22日(火)10時30分よりJA長野県ビル12階A会議室(長野市)において、協同組合職員交流集会~協同組合の強みと弱みを考える~が開催されました。各構成団体より25人、事務局を含め38人が参加しました。冒頭、司会の長野県森林組合連合会の林信一次長が進行し、長野県協同組合連絡会の上田均会長(長野県生協連会長理事)が主催者挨拶を行いました。

はじめに日本協同組合学会会長で協同総研理事の田中夏子氏が、【「協同組合間連携で尊厳ある暮らしと仕事を、地域と世界で具体化していくために」~協同組合にとって「核となる力」とは何か、それをどうとらえ、育てるのか~】と題して基調講演を行いました。講演の中で、協同組合の「コア・コンピタンス(他社にはまねできない中核的な力)」とは、技術やサービス・商品ではなくて、組織の持つ風土やその運営プロセスにある、協同組合は一人勝ちを目指すのではなく、社会の豊かさを探求していく組織であることが大切である。持続可能性という考え方は協同組合の本質である、組合員制と組合組織はそれ自体が財産とのこと。JA綱領、森林組合綱領、労働者協同組合の原則、労総者福祉協議会のビジョン、生協のコープSDGs宣言、労働金庫の理念などからも共通の理念や価値を共有している組織であることを話され、協同組合間協働とはその社会課題にたいする対応力の拡大を意味することで、その重要性を話されました。

また今、という時代の特徴では、社会総体の貧困化の中でのフードバンクの広がり、産業成長や競争力強化が重視される中での協同組合の重要性について話されました。

午後のグループワークはファシリテーターの唐沢俊之氏(JA長野中央会くらしのセンター長)が進行しました。ステップ1では「協同組合の強み・弱みを共有しよう」、ステップ2では「協同組合から顧客を奪うには~競合他社の立場から考えてみよう~」、ステップ3では「競合他社から顧客を奪われないために」と題して参加者が議論・検討を行いました。各グループとも活発にワークが進められ、協同組合の強みでは公平・理念・地域密着・組合員組織・商品などがあげられ、弱みでは員外利用・変化対応・ブランド力の低下・広報が苦手などが挙げられていました。

全体のワークを通して、自分自身の仕事や組織を客観的に捉えて、どのように強みを発揮して、弱みを補っていくのか、組織も仕事内容も異なったメンバー同士で考える貴重な機会となりました。各参加者は日常の仕事とはまた違った収穫を一人一人が持ち帰り、明日からの仕事に活かすことができる交流集会となりました。