長野県内の生協のさまざまな活動・事業を紹介します。

活動報告

第2回災害時の連携を考える長野フォーラムが開催されました!

長野県危機管理防災課 古越武彦課長補佐

さくらネット代表理事 石井布紀子氏(講師兼ファシリテータ)

2019年3月21日(木)信州大学国際科学イノベーションセンターにて、「第2回災害時の連携を考える長野フォーラム」が開催され、主催者と講師を含めて79名の参加がありました。今年度は県社協・県生協連・県NPOセンター・青年会議所長野ブロック協議会・県長寿社会開発C・県共同募金会・連合長野・長野県が主催しました。昨年の主催者団体の輪を広げて、7回にわたる会議を重ねて準備をして来ました。

開会挨拶と趣旨説明を主催者団体から行い、続いて長野県危機管理部の古越武彦課長補佐から「長野県広域受援計画の概要」について説明と報告がありました。防災関係機関それぞれの役割や動きを知り、それぞれの関係者が能動的に関わることが大切で、今年度策定した広域受援計画は、次年度訓練による検証が行われ、より実践的に活用できる内容にブラッシュアップしていくとの説明がありました。また、ご自身の災害支援の経験から被災地支援に対する想いもお話いただき、長野県危機管理部とJVOADとの関わり話され、当日ご参加いただいていた明城徹也事務局長のご紹介もありました。

次に、NPO法人さくらネット代表理事の石井布紀子氏の「長野県内でのつながりを備える力に!~必要な社会資源が被災地に届くために~」と題して、講演をいただきました。ご自身の阪神・淡路大地震での被災の経験から始まり、その後、24年間にわたる全国各地での被災地での支援活動とその流れについてお話いただきました。特に災害ボランティアセンター(以下災害VC)の機能や役割、運営と日常の活動とのつながりについて、具体的に詳しくお話されました。また、県域の災害支援ネットワークへの期待として①日頃から長野県内での防災訓練等を通じ、想定力・被害及び支援の見積もり力、受援要請力を高める。②発災後から復興期までの期間において、関係者それぞれが提供できる資源、展開しうる活動について情報を共有し、協定化などの動きを進めておく。③被害状況や支援の見積もりについての情報共有を行うための仕組み作りをはじめる→災害時はJVOADの情報共有会議開催に協力。④平時の協働プロジェクトを積み重ねる。⑤社協は協働型VC運営の在り方を検討する。と話され、そのための具体的な取り組み事例も話されました。

昼食時はグループ毎に自己紹介を行い、午後は2回のグループワークを行いました。まず、「フェーズ毎に求められる災害支援」を書き出し整理しました。後半のグループメンバーを変えて「地震・水害土砂災害」など県内で発生可能性のある内容を絞り、平時にどんな団体とどうつながっていると良いかを出し合いました。最後に個人作業として、自分自身が考える「災害時に取り組みたいこと」、「そのためにつながりたい個人や団体」、「つながりあうためにできること」を紙に記入して、グループ内で共有しました。

今後の長野県内でのネットワーク作りにつながる非常に有意義なフォーラムとなりました。